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従台車改造8(滑り子の製作) [改造(本体足回り) 従台車]

担いバネに続いてバネの下に付いている「滑り子」の製作に入ります。
この部分は真鍮では無く、プラ板加工で製作していく事にします。自分の場合は「製作に
使う材料は真鍮だけ」と言う事には拘っておらず加工性等も考えながらケース・バイ・
ケースで材料を決めています。

・滑り子本体のラフな切り出しと接着
まずは本体部分を手掛けますが、1mm厚のプラ板を3枚重ねて3mm厚にします。接着は当然
プラモデル用の接着剤で行います。
この部分の材料の切り出しですが、ちょっと大きめに切り出しておきます。また、ガイド用に
現寸の紙を貼っておき削り出しが容易に行えるようにしておきます。
DSC00572.jpg

・ヤスリで設計した形に削り出し
ここはコツコツとヤスリで削り出して行きますが、ある程度形を整えたら、滑り子の中心に
2mmの穴を空けて長めのビスを通してナットで締め付けてからドリルにくわえ回転させている
ところにヤスリを当てて旋盤で削るような感じで仕上げていきます。
また、角のRもこの段階で付けていきます。
DSC00573.jpg

・滑り子の裏側に皿モミを行う
滑り子は2mmの皿ビスで固定するので、滑り子の底部分に皿を揉んでおきます。皿ビス自体は
組上てしまえば見える事はありませんから、良しとしました。
また皿を揉んだ後は穴径を2.6mmまで拡大します、これは中心部分に2.6mmのアルミパイプを
通すための穴です。
DSC00574.jpg

・アルミパイプを通す
外径2.6mmのアルミパイプを滑り子本体に通しますが、後で丈を調整しますから長さは長めで
構いません。
皿ビスを裏から通しておいて、一番深い位置に納まる位置で瞬間接着剤を使い滑り子本体に
アルミパイプを接着します。
DSC00575.jpg

・滑り子の上部に付く部分を取付る
組付け後の写真ですが、外径4mm及び5mmのリングは1mm厚のプラ板から作り、アルミ
パイプの脇の縦の板は0.5mm厚のプラ板で切り出して瞬間接着剤で固定しています。
DSC00577.jpg
取付後は飛び出たアルミパイプを削り出しプラ板と同じ高さに平します。

・油壺の栓を追加
当然ながら滑り子は従台車の受けの上をスライドする訳ですから、潤滑のためのオイルも滑り
子の裏から出ています。このオイルのためのオイルの差し口の栓をプラ板で再現してみました。
DSC00578.jpg

上記の油壺の栓を付けて滑り子は完成です。仮に従台車に乗せてみたら、こんな感じです。
自分ながら良い感じかなと思います。
DSC00580.jpg
担いバネ回りが完成しましたので、次回はバネ守りの製作に入っていきます。

作業も終了しましたので
本日、これにて休工。

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従台車改造7(担いバネの製作) [改造(本体足回り) 従台車]

設計も完了しましたので、早速製作する事にします。基本、動輪の担いバネと作り方は変わり
ません。

・帯板の面取り
珊瑚模型の真鍮の4mm幅の帯板(No.53-6 担いバネ素材として販売されてます)の角はまだ立っ
て居る状態で、これを重ね合わせても各板バネの境が判りずらくディティールも出ずらいので
ヤスリで板の角を強めの糸面取りをしておきます。
面取り作業は後からも出来ますが、出来ればこの段階で行っておいた方が効率が良いかと
思います。

・帯板の切り出し
設計図に従いを切り出していきます。最上部3枚は48mm、4枚目が42mm、5枚目が35mmで
以降は3mmづつ短く作っていきます。
DSC00443.jpg

・ケガキ作業と穴開け
まだ真四角の状態で中心の穴(1mm)や吊りリンク用の穴のケガキをこの段階で行い、穴開け
まで、済ませておきます。なお、吊りリンク用の穴は下穴までとしておきます。
DSC00444.jpg

・面取り作業
5枚目の35mmの帯板から1mmの大きさで角を面取りしていきます。
DSC00445.jpg

・嫌気性接着剤で貼り合わせ
中心の穴に0.8mmの真鍮線を通して位置ズレしないように重ね合わせて接着していきます。
まずは上側3枚を貼り合わせて、吊りリンク用の2mmの穴を空けてから、残りの板バネを貼り
合わせていきます。
また各接着後はバイスに噛ませて密着させます。写真は14枚を重ね合わせた状態のものです。
DSC00448.jpg
重ね合わせ後の厚みは7.5mm程度に収まりました。

・バネ囲いの製作
5mm角の角パイプを4mm幅に2個切り出して、5mmと4.5mm高のパーツを作ります。
僅か0.5mm差なので判りづらいかと思いますが、左が4.5mm、右が5mmに削り出した囲いです。
DSC00550.jpg

・バネ囲いの底に0.8mm分の厚みを足してからM2のタップを切る
重ね合わせた担いバネは7.5mmほど厚みから見れば1mmほど薄くなるので、この分を埋めて
いきます。
なお動輪用の担いバネで0.5mmの板を10枚重ねれば計算上5mmなのですが、実際は5.5mm
あり、同様に考えれば14枚重ねると7.5mm+αとなるので底の足す厚みを0.8mmとしました。
この足し込む0.8mm(0.5mm+0.3mm)真鍮板ですが、囲いに半田付けで取付けました
そのままでは穴開けの加工も思うように出来ませんから、ネジ山を足す意味からも半田付けと
しています。なお、5mmの方の囲いに加工しています。
DSC00555.jpg

・担いバネの組立
動輪用と同じですがM2のタップを立てた方が下側となります。仮組みしてバイスに挟んで
固定し上下の加工の継目部分を半田付け、担いバネの中心に通した部分も半田付けして整形
して組立完了です。
DSC00566.jpg

これで担いバネとして完成しました。残すは滑り子部分ですが、この部分は次回の作業と
します。
と、言う事で作業完了しましたから・・・・

本日、これにて休工。

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従台車改造6(担いバネの設計) [改造(本体足回り) 従台車]

滑り子の隙間の検証が終わり、具体的に各パーツの設計へと移行します。今回は、まず担い
バネを設計していきます。
既に動輪は対応済みの改造となっていますが、従台車用の担いバネは動輪と同じ物を流用
出来ないので、新たに設計します。

・まずは改造部分の説明を
先日のオフ会の時に「スゴイ改造は判るんだけど、SLの何処に部分なのか判らない」と言った
貴重なご意見を頂きましたので、改めて改造部分をご紹介します。
担いバネは矢印の先の赤で示された部分となり、動輪の後ろに位置する従台車を支えるサス
ペンションのバネとなります。
view_point1.jpg

・現状パーツの採寸
パーツから寸法を拾うと下図のようになります。
juudaisya_ninaibane_org.jpg

・新たな担いバネの設計
この設計で寸法的に使えるのはリンクの穴の間隔のみです、他寸法は全て前回の概要設計時に
併せた値で作り込むのと、実機の形から微調整を加えながら設計を進めました。板バネ枚数も
実機と同じ14枚です。
juudaisya_ninaibane.jpg

これで担いバネの設計も完了しましたが、ここの部分の設計だけでは滑り子部分の隙間は
埋まりきりませんから、足らない分は滑り子の部分で調整する事にします。

・滑り子の設計
担いバネの下に付いている滑り子ですが、ここもオリジナルパーツは使えませんから、新たに
設計します。また、実機に少しでも近づけようとディティールにも拘ってみます。
suberiko.jpg

これで設計も完了したので、次回で製作してみる事にします。

では。

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従台車改造5(滑り子受けの隙間の検証) [改造(本体足回り) 従台車]

従台車の平面系の位置補正が終えて1つの山を越しました。今度気になるのが立面系である
担いバネの先の滑り子と従台車側の滑り子受けの隙間、この部分をどうするか検討する事に
します。

・現状の位置関係
模型から寸法を拾うと下図のようになり、3.5mmも隙間が空いている事が判ります。
juudaisya_gap.jpg

・実機と比べると高い位置に吊られている担いバネ
さて、今回のポイントである担いバネですが、実機と見比べると高い位置に付いている事が
判ります。
DSC09641.jpg

・担いバネ自体も実機と比べて全体の厚みが少し薄い
実機写真から担いバネの厚みは、主台枠後部の高さの半分くらいの厚みとなっています.。
これを模型に当てはめると、主台枠後部の高さは15mmあるので半分の長さを担いバネの厚み
とすると7.5mmとなり、模型の担いバネの厚み7mmからみると0.5mmほど厚みが足らない事
になります。
0.5mmの真鍮帯で担いバネを作りますが実機のバネ枚数は14枚で単純計算で7mm、実際これ
より少々厚くなるので、8mm弱ぐらいの厚みになるので厚みは良い感じになりそうです。

・担いバネの取付位置を下げると・・・・
見ての通り実機とほぼ同じ位置に担いバネを下ろすと、まだ1mm程の隙間があります。この
1mmを何とかすれば良さそうです、今のところ担いバネで0.5mmは確保出来ますから、残り
0.5mmです。滑り子部分で吸収します。
juudaisya_gap2.jpg
でも、ここまで位置を下げると殆どバネ守から担いバネが外れそうです、また実機の写真と
見比べて、DeAGOSTINIのバネ守が小さい事も判ります。
よって、バネ守も作り直す必要があります。

・これまでの検証からのラフ設計
こんな感じでラフ設計してみました、気になっていた担いバネから滑り子までの部分も何とか
間延びせずに設計したつもりです。
なお寸法が入っていませんが、この書き込みに続く各詳細パーツの設計で書きますので、この
場では割愛します。
juudaisya_gap3.jpg

と言う事で、担いバネやバネ守は新たに個別に設計する事となりましたが、隙間対策の大筋は
これで決まりました。
次回以降の個別設計で個々のパーツの設計をしていく事にします、模型の寸法は実機と比べ
担いバネの厚みが薄い、担いバネ自体位置も高い位置にある、滑り子自体の厚みも薄いと
幾つもの、複次的要素により、滑り子受け上面と従台車後部の下端との距離が開き過ぎている
のが原因と考えられます。
でも、色々な部分で調整(誤魔化して?)して何とか見てくれ的に隙間を無くす事が出来そう
です。

では。

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従台車改造4(「軸受け部」の交換) [改造(本体足回り) 従台車]

前回の解析結果から前後関係で1.5mmほどズレがある事が判り、珊瑚模型のパーツを利用し
補正をかけることとしました。
今回の作業は、この珊瑚製パーツを組んでみます、とは言え珊瑚模型のパーツも一筋縄で
いかないパーツですから、シッカリとした準備をして取りかかることにします。

53-7A.jpg・パーツの取説
小さな紙が1枚、まずはこれを理解しないといけ
ません。
図に示される順序にパーツを重ねれば良いよう
です。








・取説に従い仮組み
番号順に重ねると一応こんな感じになるみたい
です。
折り曲げる部分はエッチングの溝があるので
溝に沿って折り曲げて行きます。
DSC00404.jpg

・4番と5番を組合わす
まずはフレームの部分の4番と5番を組合せます。5番は表面に穴の回りがエッチングで段に
なっているので組付け時に逆に取付けないように注意が必要です。
DSC00405.jpg
半田付けを行う際穴位置がずれないように1番のボスを通しておき作業を進めるとの、万力や
バイス等での固定をしながらの作業となります。
また4番のパーツにはネジ穴が切ってありますが、半田付けの際に穴に半田が回る可能性があり
ますが、作業後にタップで再度ネジを切り直すことで対処します。
DSC00409.jpg

・6番の取付
6番は裏側からの取付です。クリップで押さえながら裏側に半田付けします。

・2,3番の取付
この部分はまとめて半田付けをしてしまいます。

・はみ出た半田を取り除き整形
一旦、ここで余計な半田の除去や整形をしておきます。

・1番のボスの取付
ボスを裏側から嫌気性接着剤で接着し完成です。ちなみに半田付けしなかったのは、取付の際に
接着面が十分稼げていることと、組立後に点荷重として掛かる事が無いと判断したため接着と
しました。
DSC00411.jpg

・オリジナルパーツとの比較
丈がどのくらい伸びたのか確認したところ2mm延びていました。計測で1.5mmズレていますが
主台枠後部の幅を詰める改造を行うと設計上1mm程延伸されるので、その分の帳尻が合う感じ
かも知れません。
DSC00412.jpg

と、言う事でこの1個組むだけで1時間以上かかっていますが^^;何とか完成です。
半田付けでネジ穴が埋まるかと思ったら、何とか埋まらずに済みました、もし同じ改造で穴に
半田がかかった場合はタップでネジを再度立てる必要がありますから、この点はこれから同じ
作業をする方は注意して下さい。

・組付けてみる
写真の通り、ぼぼ従台車の滑り子受けの丸の部分と担いバネの滑り子の位置が合いました。
気持ち従台車側の補正距離が0.5mmぐらい足らない感じはしますが・・・^^;、主台枠後部も
幅改造で1mm程後ろに延びていますから、仕方無いところかと思っています。
DSC00431.jpg

DSC00432.jpgこれで従台車と主台枠後部の位置関係の修正が
終わりました。
残す位置修正が必要なところは、担いバネ先の
滑り子と従台車の滑り子受けの隙間対策と
なります。
写真のようにかなり幅が空いていますが、この
部分は担いバネ改造の中で対処していきたいと
思います。

作業終了と言う事で
本日、これにて休工。

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従台車改造3(主台枠後部の幅補正) [改造(本体足回り) 従台車]

今回はメインとなる主台枠後部の幅の補正を行います。検証の通り、幅が全体として6mmも
広いオリジナルの主台枠後部ですが、簡単には幅を狭くする事が出来ません、さてどうした
ものか・・・

・3mmずつ削り出すのは良いのだが
未加工であれば問題ないのが加工することにより副作用が発生します。削り出すことにより
ビスの取付深さも変わってしまい、他の方向からのビスと干渉すると言った問題が出て来ます。
後エンド・ビームには後ハリと主台枠後部のビスの穴位置は、高さ方向で僅か1mm位置が
違うだけです。
DSC00413.jpg
これで後エンド・ビームの両端を3mm削り出すと後ハリに近い方の主台枠後部を固定する穴は
僅か1.5mmぐらいの深さしか無くなってしまい後ハリの取付けビスと干渉してしまいます。
rear_end_beam_pos.jpg
とは言え、これしか方法が無いので、まずは削り出す事にします。

・後エンド・ビームを3mmずつ削り出す
削り代のケガキを行って、まずは金鋸で大雑把に切り出してから、ヤスリで仕上げています。
なお、主台枠後部用の穴は短くした影響で穴にネジが無い状況です、1.6mmのドリルで6mm
ぐらい掘ってM2のタップを立て直しておきます。
そして、加工後は傷だらけとなっているので塗装を補修しておきます。
DSC00415.jpg

・主台枠後部の矯正
よいよ主台枠後部の矯正です。作業のために一旦主台枠後部を取外し万力に折れ曲がっている
位置に合わせて固定して、曲げ角度を補正します。

・主台枠後部の端に固定用ビス穴を追加する
ビス無しでは強度的に不安ですから何らかの形で固定することを考え、丁度2つの中間の位置に
まだスペースがありますので、ここに新たな固定用のビス穴を追加することにします。
主台枠後部側は皿ビス用の穴としてザクリを入れた形として置いて表面にビスが飛び出さない
ようにします。
主台枠後部と後エンド・ビームが組まれた状態で下穴を空けて2つのパーツの位置がずれない
ようにしておいてから各々の加工をします。
新たに空けた穴は2.1mmの穴を開け後に穴をザグリをいれて皿ビス処理をしておき後エンド
ビームは10mmぐらいの深さで穴を揉んでM2のタップを立てておきます。
DSC00416.jpg

・全てのパーツを組付け直す
主台枠後部の矯正も終わったので全てのパーツを組付け直し、作業完了です。
なお主台枠後部の一番後側の2本のビスに関しては、後ハリを止めているビスに干渉しない程度
まで短く丈を付けて飾り程度に取付ています。

こんな感じで仕上がりました、下側の写真は正面から滑り子を仮に取付けて撮ってみました。
何とか左右の位置関係は良くなったかと思います。
DSC00422.jpg
DSC00418.jpg

と、言う事で作業も終わりましたので
本日、これにて休工。

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従台車改造2(位置ズレ量の検証) [改造(本体足回り) 従台車]

さて、前回の書き込みで従台車と主台枠の位置関係が良くないことについて書きました。
今回は模型の寸法を測りながら、修正量を求めていくことにします。

・平面系のズレ量
模型からの実測で図面を作成してみると、前後に対して1.5mm、左右で片側3mmと言う
距離でズレていることが判りました。(図の黒線が主台枠、赤線が従台車となります)
judaisya1.jpg
対処方法として前後のズレに対しては既に珊瑚模型から64号の「従台車軸受け部」の対策用
パーツが販売されていますのでこれを利用して対応します。
設計図面集の図面と比較すると模型の従台車の中心ピンから車輪の中心までの長さは合って
いました。

と、言う事から担いバネの位置を修正したいところですが、主台枠後部に付く全てのパーツの
位置の修正を全て行う事になるのと、従輪イコライザーや担いバネの寸法等まで影響が広範囲に
広がりますから、今回の方法による対応が一番良さそうです。
DSC00376.jpg
さて、左右のズレですが・・・・・設計図面集から従台車の左右の滑り受けの幅の寸法を見た
ところ、模型の寸法と一致しましたので従台車の幅も問題無さそうです。
また設計図面集上で左右の担いバネの距離も滑り受けの位置と一致しましたから、主台枠後部
の幅が広すぎる
と言う事が判り、よって主台枠後部の幅を狭める修正を行う事になります。
方法として、19号の「後エンド・ビーム」の両サイドを3mmづつ削り出すことで幅を6mm
詰めて18号の「主台枠後部」の曲げを修正する事で対処する事にします。
ただし削り出すことにより副作用も発生し主台枠が1mm程長くなります。また取付ビス同士が
干渉すると言った影響が出て来ます。副作用の対処を含め作業を進めることにします。
judaisya2.jpg
これまでの検証によりDeAGOSITNIの主台枠後部の設計にミスがあり、これに起因して
位置ズレが起きていた
、と言う事が判った結果となりました。

・立面系の修正
未修正のままだと従台車とレールが平行にならないと言う問題があり、これを対処していき
ます。
設計図面集から調べると従台車の車軸中心と中心ピンの受け部分の高さは同じ高さです。
fig6.jpg
と、言う事は車輪径が36mmですから半分の18mmが中心ピンの高さと言う事になりますが
模型自体の中心ピンの受け部分は5mmのオフセットがありますから、それを足すと23mmと
なり、ここが中心ピンの取付高さになります。
しかし前膨張受けの中心ピンの台座の高さはレール面から25mmでした、よって2mm高い
位置にピンの台座がある
事になります。
不足している2mmについてはM4のワッシャーを4枚ほど重ねて2mm分を稼いで入れ込む
ことで対処します。
また枠の中心ピン寄りと軸箱寄りでは幅が異なっていますから、枠が若干斜めに見えて正解で
あることが判りました。
judaisya3.jpg

担いバネの先(下)にある滑り子と軸箱の上側の滑り受けの隙間に関しての対処は、担いバネの
改造の部分で対処したいと思いますので、この場での対処方法は割愛します。

なお立面系の部分で中心ピンの高さのことを書きましたが、もし23mmで高さが一致していた
ならば、担いバネの滑り子と、軸箱の滑り受けの高さ関係は一致します。
ちなみに台車を裏返して寸法を測ると中心ピンまでの高さは23mmとなっていました(自分も
最初ひっくり返した状態で計ったため、動輪の軸箱が持ち上がり距離が変わることを見逃し
てました)
多分DeAGOSTINIもこの状態で位置関係の最終検証をしていて、見落としたのではないかと
推測します。

と、言う事でズレ量の確認と対処方法までは確定しました、次回から実作業に移っていきたいと
思います。
このところ、土曜水曜のアップが戻って来ましたが、再度不定期で水曜アップは出来ないかと
思いますので、予めご了承下さい。

では。

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従台車改造1(改造箇所の確認) [改造(本体足回り) 従台車]

メインの足回りの改造が終了し動輪に関わってくる、従台車を次ぎに手をかける事にします。
さて、この従台車、ディティールアップや追加改造もありますが、それだけでは無く構造自体
も、見直さないとならない従台車です。
今回は、詳細な改造ポイントについて検証していきたいと思います。

・組付けバランスがおかしい従台車
既に色々な方がblogやHPで記事にされていますが、主台枠との取り合いが上手くない従台車
です。
皆さんの指摘の通り、従台車用の担いバネの下側にある滑り子(DeAGOSTINIのパーツ名称で
言えばスライドブロック)と滑り子を受けている従台車の軸箱の受け部分(丸い部分)位置が
前後にずれている事はご存じの方も多いかと思います。
DSC00382.jpg
上記のこの部分も補正が必要なのですが、気になるのは前後にズレているだけで無く左右に
対しても滑り台(滑り子)の芯が上から見ると合っていないのです。
この部分も補正をしなければなりません。
DSC00383.jpg
そして滑り子と軸箱上の受けの部分の隙間がありすぎますから、ここも手を入れる必要があり
ます。(上の写真を見て判るようにスライドブロックのピンがかなりむき出しになっています)

・担いバネの作り直し
動輪回りと同様に、ここの担いバネも帯真鍮板を重ね合わせた形で作り込んでいきます。

・ビス隠し
折角ボイラーや主台枠回りもビスを隠して居るのですから、当然、従台車も目立つナベビスを
隠して行きます。
また、フレームを組んでいる部分は六角化をしていきます。

・復元装置
従台車には左右にコロみたいな物が付いていますが「いったい何のため?」と考えてしまい
ます。
写真上の青の線の感じで復元装置が付きますが、見ての通り装置を支える物がありません
点線部分に実機には「後膨張受」と言う梁があり、それに固定されています。
DSC00381.jpg
後膨張受まで再現出来るかは確定していませんが(多分省略^^;)何らかの形で復元装置を
固定方法までは考えます。

上記の通り、物としては大したことが無いパーツではありますが、実機と見比べるまでも無く
大きな問題が幾つもありますから、これまた対応時間がかかりそうな感じがしますので
腰を据えて改造に取りかかる事にします。

では。

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