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ボイラーの塗装2(マスキング、塗り) [塗装]

やっとボイラーの塗装を行います。何せ大きいボイラーですので色々と工夫も必要ですが
記事内で説明していきたいと思います。

・マスキングを施す
殆どマスキングするところは無いのですが、とは言えマスキングすべき所はマスキングして
いきます。
まず1箇所目は煙室扉です。ここは扉を開けた状態で塗装しますから折角煙室内を別色で
塗装しているのですからマスキングは必須です。
煙室扉を開けるとボイラー・リング前と煙室前板の間に隙間があるので、そこに丸く切り
抜いた紙を差し込んで煙室内が塗られないようにします。
DSC00081.jpg
火室下部も折角、切り出したのですからこの部分をマスキングします。ここも薄い紙を挟み
込んで塗装されないようにします。
DSC00082.jpg

さて塗装作業に取りかかりますが、今回の塗装ではいつもより広い面積を養生して下さい。
なにせボイラーを立てた状態で塗装を行いますから広範囲に塗料が噴霧されます。

・ボイラーを立てる
そのままではボイラーを立てることが出来ないので、火室上部あたりにカマボコの板等で
傾きを補正して上げれば自立します。

・煙室扉は開けたままに
当然何もしなければ閉まったままの煙室扉ですから、爪楊枝で支え棒をして開けたままに
します。

・いざ塗装を・・・・
プライマーは缶自体が大きいのでプライマーが足りないという事は無いでしょう。しかし
プラモデルのスプレー塗料を使っている方は本塗りは要注意です、少なくとも2本は簡単に
空になりますから、予め纏まった本数のスプレー塗料を準備してから作業に取りかかって
下さい。
順序は判っているとは思いますが、まずはプライマーを塗り乾燥後に任意の色のスプレー
塗料をと言う順序で塗装します。

DSC00083.jpg・無理に塗らない
一気に塗るのでは無く少しずつ塗り重ねていき
ましょう、一気に厚めに塗るとタレが出来ます
から焦らず塗り重ねていって下さい。
こんな感じで作業が進めています。
(写真はかなり光っていますが、塗り立ての
ためです^^;)
DSC00084.jpg

こんな感じに完成しました。いかがでしょう、一応塗り残しは無いみたいです。
また、ビス隠しも上手く行ったようです。
DSC00087.jpg
各部のアップ写真ですが如何でしょう。リベット部分の仕上がりや火室前部の処理
ビス隠し等々上手く行きました。
DSC00105.jpg
DSC00106.jpg
DSC00107.jpg

と、言う事で塗装も完了し、やっと先の作業に進めることが出来ます(やれやれ)まだまだ
先は長い・・・・
作業も完了したと言う事で

本日、これにて休工。

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ボイラーの塗装1(研磨処理) [塗装]

よいよ、塗装作業に入ります。今回はその下準備としての作業となります。
GW中の作業を順次定期アップしていきますので、ボリュームが水曜と入れ替わっている部分
ありますので、予めご了承下さい。
(本記事も水曜用の記事なのですが、途中他の記事で埋めるのも・・・・^^;)

・塗装前の表面の研磨作業
これまでの作業で表面は手垢や接着剤のカス、その他諸々で表面が汚れています。この状態での
塗装は出来ませんから、研磨していきます。
見ての通りこの状態ではシッカリと塗料が乗らないばかりか時間が経って剥離する可能性もあり
ます。
DSC09943.jpg
研磨は当然ながら水研ぎです、#400のペーパーで磨いていきます。水を付けずに#400では
磨かない様にして下さい、目が粗く研磨カスも直ぐペーパーに残ります。
また研磨に際し出っ張りは磨き残しの元となりますから、リベットや洗口栓等の突起物をまだ
取付けていない訳です。
(ハンドレールノブはこの状態で取付不可能なので、やむなく付いています)

・研磨で汚れが取れないならもう少し粗い目のペーパーで
手垢は油脂成分があるので真鍮の表面が酸化しているところがあったり、こびり付きで中々落ち
ない部分もあるかと思います。
こう言った場合は少し粗い目のペーパーで落としてから改めて#400で磨くことで処理します。

・乾燥はシッカリと
水研ぎ後はシッカリと水分を拭き取り乾燥させて下さい。特に表面の水分を残さない様に、
しないと乾燥後に跡が残る可能性があります。

・研磨後のボイラー
こんな感じで磨き上がりました。今後は塗装するまでは素手での取り扱いは厳禁です、折角
磨き上げた表面に手垢の油脂が付いてやり直しになります。
DSC09944.jpg

研磨の前は表面はくすんでいた状態が光を反射するようになったのが判るかと思います、細かい
傷が見えますが塗装してしまえば判らなくなります。
さて、この後に洗口栓やリベットの埋め込みをして塗装となりますが、先にも述べたように
今後の作業は手垢を付けないように注意をして作業が必要です。また空気中にさらすだけでも
表面の酸化は進みますから塗装までの時間は、余り空けるのは得策ではありません。
ネジ巻いてサッサと終わらせるようにします。

と、言う事で作業も終了したので
本日、これにて休工。

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動輪の塗装 [塗装]

DeAGO本誌でも動輪の塗装について説明されておりますので、本誌と併せて参考にして下さい。
本誌では筆塗りとなっていますが、やはりスプレー塗装したいところです。なのでスプレー塗装で
行う方法を説明していきます。
動輪の塗装はマスキングが重要な工程となります、シッカリとマスキングした上での塗装作業を
お勧めします。
また自分のD51はD51516を元に製作している関係で、DeAGO本誌との説明と異なる塗装
パターンになっています、予めご了承ください。

・下準備
ロッドに取り付けるビスがあるのなら仮止めで良いのでビスを取付ておいて下さい、ビスによって
塗装面が塗装台に触れずに済みます。

・縁回りのマスキング
動輪は4号の物も忘れずにして下さい(これで4個の動輪が揃ったはずです)、まずは動輪の
レールとの接触面を6mmのマスキングテープでマスキングします。
DSC08962.jpg
次ぎにフランジ部分を同じ6mmのマスキングテープでマスキングして動輪の縁関連の
マスキングは完了です。
DSC08963.jpg
筆塗りならこの作業は行わなくても良いでしょうが、スプレー塗装では動輪のレールの接地面や
動輪のフランジの内側まで塗装してしまう事になります。

・軸部分のマスキング
まずは動輪の表面の中央(軸)の部分のマスキングです、この部分のマスキングを行わないと
後で泣きを見ますから必ず行って下さい。(気持ち表面から凹んでいる場合研ぎ出しが面倒)
やる事は簡単です、軸より大きめにマスキングテープを切り貼り付けるだけです。
DSC08965.jpg
軸部分のマスキングは軸に既に通っているワッシャーを軸の端に寄せて同様に6mmの
マスキングテープを軸箱に当たる部分とワッシャーに巻いておきます。
DSC08978.jpg
第3動輪にはギヤーが付いています、ギヤー面だけは塗料が付いて欲しくないのでギヤ面も
マスキングしておきますがギヤー側面は面倒ならばマスキングしなくても構いません、ギヤー
ボックスに入ってしまい、見えませんので。
DSC08977.jpg

・ロッド取付部分のマスキング
ロッド取付用のピンやビスもマスキングしておきましょう、ここはピンやビス部分のみがマスキング
されていればOKです。
DSC08979.jpg
これで動輪のマスキングが完了しましたので塗装作業に移ります。

・塗装の向きと塗装上の注意
動輪を転がる向きではなく、寝かす方向で於いて塗装をします。転がる方向だと思うように
バランスウェートと動輪の縁等の隙間が塗り残しが出やすくなります。
割と動輪の狭いところの塗りムラが出ますが、スプレー塗装でリカバーしようとは思わず程々に
しましょう、垂れが出来たら意味がありません。
なので、塗り残し部分は無理矢理塗るのではなく、タッチアップで処理する事で対処して下さい。

・乾燥後にマスキングを剥がす
ここは何も説明は要りませんね(?)、貼付たマスキングテープを剥がすだけです。ただし部品の
識別に使っているタグは外さないようにして下さい。後で何号の部品なのか判らなくなります。

・タッチアップ
少なからずスプレーでの塗装残りがあるかと思いますから、タッチアップをかけておきます。
タッチアップでのはみ出しは余り気にしないで良いです。(動輪の軸部分以外は)

・不要部分の研ぎ出し
十分乾燥させてから作業は行って下さい、そうしないと金属面の根本から塗装が剥がれる場合が
ありますので・・・・
研ぎ出しはいつもの割り箸を使った研ぎ出し方法です、ロッドのリンク部分のみを研ぎ出して
います。
細かい場所や紙やすりが届かない場所は、先の尖った物で塗装を剥がして行ってます、カッターや
けがき針等で行う場合は、パーツに傷を付けないように注意して下さい。
C62では縁の部分まで研ぎ出しましたが、D51516はシッカリと塗装されていますので、それに
倣いました。

これで動輪の塗装は完了です。人によっては自分と異なる塗る箇所もあるかとは思いますが
そこは人それぞれなので、小生の塗装方法が全てではありませんから好きな形に塗装され
れば良いかと思います。
DSC08983.jpg

と、言う事で
動輪の塗装編これで終了です。

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具体的な塗装作業方法 [塗装]

基本製作編内で説明しても良いのですが、独立したスレッドの方が検索するのも楽かと思い
別スレッドにしました。
基本製作のスレッドからこのスレッドに飛んできた方はスレッドを行ったり来たりで申し訳あり
ませんが、ご容赦下さい。

・スプレー塗装に適する日和とは
塗装は風邪が弱い(出来れば無風がベスト)で乾燥した日に屋外で行いましょう。風が有り
ほこりが舞っている時や、雨上がりで湿度が高い時は塗装に適さないので避けましょう。
当然ですが屋内では行わないように、部屋の中が塗料のミストで汚れても良く、換気設備が
完全ならば別ですが・・・

・塗装するための作業準備
本当なら塗装後の写真付きで説明したいのですが1台分しかないパーツ、ここで塗装して
しまうと行おうとしている改造が出来なくなってしまうので、ご了承下さい。
塗装は、塗装のスレッドで説明したようにまずはメタルプライマーの下地塗りを行いますが
本塗りと同じ塗り方です。
まずは塗装のための養生作業と作業環境を整えましょう、作業環境と要ってもそんな大袈裟
ではありませんから、ご安心を・・・・
まず新聞紙を広めに床(出来ればコンクリ床等の場所がベスト)に拡げて床が塗料で汚れない
ように養生を施します、新聞紙の重ね面は多めに、そして重ねたところは多めのテープで重ね
面の隙間から塗料が進入しないようにしましょう。

新聞紙はピンと張ってマスキングテープで何カ所か止めますが、四隅で6ヶ所8ヶ所ぐらいは
留めた方が良いです。
これは床と新聞紙の間に風が入り込んだ時、簡単に新聞紙を舞上げますから、これを防止
するために多めの箇所を留めています。
また、風で飛ばないように端の方には重し代わりになるような物を置いてます、スプレー缶や
適当な大きさの石とかを利用します。
重しは塗装後に乾燥までの待ち時間で、風に煽られても問題ないようにするためで、これを
行わずに居ると放ったらかしにしておいた塗装現場がひっくり返っていたなんて事になります。^^;
DSC08116.jpg
新聞紙で養生を施した上には塗装台(自分は発泡スチロールの板です)を置きその上で作業を
行います。(写真は小生宅の玄関というか庭先です^^;)
何故、発泡スチロール板かと言うと、この発泡スチロール板に爪楊枝や竹串を突き刺してそれに
部品を取付たり、または塗装する部品そのものを突き刺し塗装する事があります。
(使う発泡スチロール板はスチロールの粒(目?)が細かい方が良いようです。)木の板では
この技が使えませんので・・・・

でも「発泡スチロールは塗料に含まれるシンナーで溶けるのでは」と思う方も居られるでしょう。
確かに最初は表面が溶けてしまいます、しかし、あくまでも表面だけで発泡スチロール板も
おのずと塗装されますから、その塗料により表面がコーティングされるので、それ以上は溶け
なくなります。
写真は散々C62で使用していた物ですが、表面が痩せただけで全く問題ありません。
DSC08120.jpg

・具体的な塗装作業方法
以下の作業順序で行います。
  1.塗装台との接触面を小さくするため、爪楊枝や竹串準備する。
  2.パーツの上面を下側にして塗装台に置く。
    DSC08118.jpg
  3.メタルプライマーを前後、左右、上から吹く、この時無理矢理下側に向けて吹く必要は
    ありません。
  4.乾燥後、裏返して反対面を同様にメタルプライマーを塗装する。
  5.再度乾燥させ、また裏返したのち、本塗装で黒スプレーで3項と同様な形で塗装します。
    くれぐれも、厚く塗りすぎて垂れが起きないように注意して下さい。
    最低でも2回に分けて塗るようにして下さい、完全に乾くまで待つ必要ありません、垂れが
    出ないレベルで乾いていればOKです。
  6.乾燥後、再度裏返して塗装し、乾燥すれば完了です。

ポイントは、塗装台との接触面積を小さくする事と、先にパーツの裏面側を先に塗装する事に
あります。
裏を先に行えば表面の塗面を痛める(ひっくり返すので)事なく塗装出来ます。
また、場合によってはこんな方法での塗装方法もあります、2本の竹串を発泡スチロール板に
立ててパーツをその上に乗せて(引っかけて?)一気に全周囲を塗装してしまう方法です。
これなら塗面への接触が無いのと、裏返す必要も無くなります。(でも基本は上記の方法ですよ)
DSC08119.jpg

塗装が乾燥しマスキング部分があるのなら貼り付けたマスキングテープを剥がして下さい
どうですか?
塗装の出来映えは良い感じでしょうか。
ただ、細かく入り組んだところは、塗装ムラがあり修正が必要になります。この部分は無理矢理に
再度スプレー塗装するのでは無く、同色の筆塗り塗料でタッチアップ塗装しましょう。
これで塗装は完了です。

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