SSブログ

具体的な塗装作業方法 [塗装]

基本製作編内で説明しても良いのですが、独立したスレッドの方が検索するのも楽かと思い
別スレッドにしました。
基本製作のスレッドからこのスレッドに飛んできた方はスレッドを行ったり来たりで申し訳あり
ませんが、ご容赦下さい。

・スプレー塗装に適する日和とは
塗装は風邪が弱い(出来れば無風がベスト)で乾燥した日に屋外で行いましょう。風が有り
ほこりが舞っている時や、雨上がりで湿度が高い時は塗装に適さないので避けましょう。
当然ですが屋内では行わないように、部屋の中が塗料のミストで汚れても良く、換気設備が
完全ならば別ですが・・・

・塗装するための作業準備
本当なら塗装後の写真付きで説明したいのですが1台分しかないパーツ、ここで塗装して
しまうと行おうとしている改造が出来なくなってしまうので、ご了承下さい。
塗装は、塗装のスレッドで説明したようにまずはメタルプライマーの下地塗りを行いますが
本塗りと同じ塗り方です。
まずは塗装のための養生作業と作業環境を整えましょう、作業環境と要ってもそんな大袈裟
ではありませんから、ご安心を・・・・
まず新聞紙を広めに床(出来ればコンクリ床等の場所がベスト)に拡げて床が塗料で汚れない
ように養生を施します、新聞紙の重ね面は多めに、そして重ねたところは多めのテープで重ね
面の隙間から塗料が進入しないようにしましょう。

新聞紙はピンと張ってマスキングテープで何カ所か止めますが、四隅で6ヶ所8ヶ所ぐらいは
留めた方が良いです。
これは床と新聞紙の間に風が入り込んだ時、簡単に新聞紙を舞上げますから、これを防止
するために多めの箇所を留めています。
また、風で飛ばないように端の方には重し代わりになるような物を置いてます、スプレー缶や
適当な大きさの石とかを利用します。
重しは塗装後に乾燥までの待ち時間で、風に煽られても問題ないようにするためで、これを
行わずに居ると放ったらかしにしておいた塗装現場がひっくり返っていたなんて事になります。^^;
DSC08116.jpg
新聞紙で養生を施した上には塗装台(自分は発泡スチロールの板です)を置きその上で作業を
行います。(写真は小生宅の玄関というか庭先です^^;)
何故、発泡スチロール板かと言うと、この発泡スチロール板に爪楊枝や竹串を突き刺してそれに
部品を取付たり、または塗装する部品そのものを突き刺し塗装する事があります。
(使う発泡スチロール板はスチロールの粒(目?)が細かい方が良いようです。)木の板では
この技が使えませんので・・・・

でも「発泡スチロールは塗料に含まれるシンナーで溶けるのでは」と思う方も居られるでしょう。
確かに最初は表面が溶けてしまいます、しかし、あくまでも表面だけで発泡スチロール板も
おのずと塗装されますから、その塗料により表面がコーティングされるので、それ以上は溶け
なくなります。
写真は散々C62で使用していた物ですが、表面が痩せただけで全く問題ありません。
DSC08120.jpg

・具体的な塗装作業方法
以下の作業順序で行います。
  1.塗装台との接触面を小さくするため、爪楊枝や竹串準備する。
  2.パーツの上面を下側にして塗装台に置く。
    DSC08118.jpg
  3.メタルプライマーを前後、左右、上から吹く、この時無理矢理下側に向けて吹く必要は
    ありません。
  4.乾燥後、裏返して反対面を同様にメタルプライマーを塗装する。
  5.再度乾燥させ、また裏返したのち、本塗装で黒スプレーで3項と同様な形で塗装します。
    くれぐれも、厚く塗りすぎて垂れが起きないように注意して下さい。
    最低でも2回に分けて塗るようにして下さい、完全に乾くまで待つ必要ありません、垂れが
    出ないレベルで乾いていればOKです。
  6.乾燥後、再度裏返して塗装し、乾燥すれば完了です。

ポイントは、塗装台との接触面積を小さくする事と、先にパーツの裏面側を先に塗装する事に
あります。
裏を先に行えば表面の塗面を痛める(ひっくり返すので)事なく塗装出来ます。
また、場合によってはこんな方法での塗装方法もあります、2本の竹串を発泡スチロール板に
立ててパーツをその上に乗せて(引っかけて?)一気に全周囲を塗装してしまう方法です。
これなら塗面への接触が無いのと、裏返す必要も無くなります。(でも基本は上記の方法ですよ)
DSC08119.jpg

塗装が乾燥しマスキング部分があるのなら貼り付けたマスキングテープを剥がして下さい
どうですか?
塗装の出来映えは良い感じでしょうか。
ただ、細かく入り組んだところは、塗装ムラがあり修正が必要になります。この部分は無理矢理に
再度スプレー塗装するのでは無く、同色の筆塗り塗料でタッチアップ塗装しましょう。
これで塗装は完了です。

nice!(18)  コメント(11) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

nice! 18

コメント 11

kawasemi

nice&コメントありがとうございました。
ここまでのめりこめることにうらやましくも思います。
by kawasemi (2012-01-28 14:45) 

kinkin

>kawasemiさん
いつもご覧頂きありがとうございます。
妻からも「良くここまで、飽きずにやるね・・・」と言われております^^;
好きこそ成せることだとは思いますが、自分もここまで、のめり込むとは
思いもしませんでした。
by kinkin (2012-01-28 15:23) 

むね

こんばんは
マスキングしたところの処理はどうするのですか?

by むね (2012-01-28 19:57) 

kinkin

>むねさん
コメントありがとうございます。
マスキングしたところは早い話そのままです^^;何も処理をしません。
と言うのも、金ピカのままでも違和感があると思い、自然に任せ黒ずんで
来るのを待つと言うのが自分のやり方です。
ちょっとくすんだ金色ってSLだと重厚感あると思いませんか(自分だけ?)

もしクリアで保存したいのならば、マスキングせずに、まずはプライマーで
塗装してからマスキングして黒塗装という手もあります。
プライマーが保護膜として黒ずみを抑えてくれます。
by kinkin (2012-01-28 20:15) 

むね

なるほど!勉強になります!
わかりやすい説明で助かります

ちなみに自分はD51 498が好きです
by むね (2012-01-28 20:59) 

take-y

 うちは、昔ガレージキットフリークだった 流れで、簡易ブースや、部品の保持具やエアブラシがあるのでそれを使う以外はほとんどこちらで紹介されたとと似たりよったりですが以外に天気って重要ですよね(^_^;)
 雨の日に強行したりすると猛烈にかぶりますし、本格的な塗装ブースや換装ブースがあればいいんでしょうけど(^^ゞ
by take-y (2012-01-28 21:17) 

kinkin

>むねさん
ご理解頂けましたでしょうか、ありがとうございます。
自分も498号機が好きです、blogトップの写真も498号機の写真です^^;

>take-yさん
いつもご覧頂きありがとうございます。
塗装設備を持て居る方って中々居ないと思います、コアのモデラーだったら
お持ちかとは思いますが、take-yさんがお考えのように、新聞紙で養生して・・・
と言う形になるのかと思います。

by kinkin (2012-01-29 04:29) 

ハルゴン

さっそく、参考にして塗装完了しました。我ながら初体験の塗装、完璧な仕上がりです。kinkinさんの助言がなかったら、こうはうまくいかなかったと思います。マスキングも成功、グッと引き立っています。真鍮色が黒くなると、D51を作ってるんだと実感がわいてきました。早く先に進みたく待ち遠しいです、写真を撮って保存しました。有難うございました。
 煙室にペットボトルがちょうどハマって塗装ムラの点検に便利でした。
by ハルゴン (2012-02-01 21:04) 

kinkin

>ハルゴン
小生のblog内容が役だったとの事、何よりです。ありがとうございます。
今後も宜しくお願い致します。
by kinkin (2012-02-01 21:10) 

DADGAD

丁寧な作業とわかりやすい説明で、模型製作の参考になります。
小生は未だに零戦を作っているのですが、金属部品の塗装時には、ガイアさんのマルチプライマーを使っています。表面がややベタつくので塗装仕上げが必須となりますが、しっかりと塗装したい場合には信頼できるプライマーだと思います。
http://blogs.yahoo.co.jp/pentanglejp/3381230.html
by DADGAD (2012-08-14 08:13) 

kinkin

>DADGADさん
おはようございます、コメントありがとうございます。
DeAGOの零戦を改造されているのですね、自分も作りたいとは思いましたが
置き場所が確保出来ず、断念した次第です^^;
零戦もかなり大きいですから、改造のし甲斐がありますよね。

プライマーですが細かく比較されたのですね脱帽です。金属塗装するならこの処理は
必須ですからね。
by kinkin (2012-08-14 08:26) 

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。