SSブログ

第41,42号「バックプレート組立」 [基本製作]

今回は前回配刊された41号と今回の42号をまとめて組立作業を行いますが、基本的に冊子の
通りではあるものの、塗装を考慮した組立を進めていきます。

・加減弁テコの加工
取付角度が良くないのと、テコのハンドルが水平に取付いていませんからこの角度修正も必要
です。
これを修正してから取付る事にします。図の通り、加減弁の取付き方の違いがお判りかと思い
ます。取付き角度の調整のため、次の項の写真の通り傾き具合を修正します。
お手持ちのヤスリで簡単に加工出来ることからプチ改造として今回の作業に取り込んでいます。
teko.jpg

・バックプレート取付き部分の加工
取付き角度を変えるために点線の部分を削り出して斜めにします。
DSC09248.jpg

・テコのアームを削り出す
ハンドル部分の角度を変えたいのですが、このままでは曲げることが出来ないので、写真の
ように削り出します。(ハンドルに近い方を厚みを薄くしています)
DSC09246.jpg

・テコの取付
まずは瞬間接着剤で加減弁テコを固定し、その後にエポキシ接着剤を肉盛りする形で塗って
取付部分を補強します。(肉盛り後にカッターで余計な部分を削り出します。)
固着後にアームの角度補正を行います、先の削り出しを行ったことでアーム角度は簡単に補正
出来ます、と言えども慎重に力をかけて角度を補正をして下さい。
下の写真は、肉盛り塗装後の写真ですがこんな感じにまとまります。
DSC09252.jpg
DSC09263.jpg
・メーターも取付角度を修正する
メーターも手前に傾いており、メーターが見やすいようになっています、なのでここも傾けて
取付るようにします。
メーターの後の出っ張りの上部をヤスリで削り出して傾くようにします。当然、後に隙間が出来
ますが、先の加減弁テコと同様な瞬間接着剤の固定の上、エポキシによる肉盛りで処理すると
下側の写真のような感じとなります。
DSC09254.jpg
DSC09265.jpg

・塗装前に組付る物
バックプレートに取付てから塗装した方が良い物と後からの方が良い物と2つに分かれます。
以下のパーツは冊子に従いパックプレートに取付ます。
焚き口は開閉するので、焚き口戸と空気シリンダーを仮組みして稼働状態を確認し焚き口の
位置決めします(焚き口の位置決めが出来たら焚き口戸と空気シリンダは取外します。
また、ビスは珊瑚模型の六角ビスに交換しています)なお、バックプレート自体が自立する
ので自立状態で塗装を行うと面倒がありません。
  ・洗口栓(41号)
  ・メーター(41号)・・・・取付済み
  ・サイドメーター(41号)
  ・加減弁テコ(41号)・・・・取付済み
  ・焚き口(42号)
  DSC09256.jpg

・塗装
上記組立と分配器に付くメインバルブ(ハンドル)やコックと、注水器のバルブ(ハンドル)を
残しパーツを塗装します。
ハンドル、コック類はそのまま真鍮色のままであって欲しいので、塗装はしません。

・各パーツを取り付ける
塗装されていますから、接着を確実にするため接着面の塗料は剥がした上で、接着を行って
下さい。
自分はいつもの通り嫌気性接着剤で接着しています。
なお、分配箱の並んでいる6つのコックは冊子のように突き当たるところまで差し込むのでは
無く、極力コックの軸を残す形にします。
実機では分配箱にバルブ本体が付いていて、バルブ本体から突き出しているのが各コックと
なりますから、分配箱にへばり付くような取付き方ではありません。
DSC09262.jpg

・他のパーツの塗装
手塗りとなりますが、以下の塗装を行います。
  ・加減弁テコ(41号)
   塗り分けが必要です。取付ベース等は本体色としますがテコのアームや、ノッチの歯車
   部分はメタリックグレーで自分は塗装しました。
   DSC09261.jpg
  ・メーターの縁
   本体色塗装後にメーターのフレームのみゴールドに塗装します。(実機のメーターの
   フレームは真鍮で未塗装となっています)
   この後に文字盤を入れるので内側は塗装がはみ出ても問題ありません。
   DSC09266.jpg

・メーターの表面等に一工夫
文字盤や針を表現したいところです、しかし、そこまでの細かい作り込みが出来ないと言う方
でも紙で構わないのでメーター文字盤に嵌め込むと多少は感じが変わってくるかと思います。
自分は文字盤はPowerPointで製作しJpegエディターで補正リサイズし作り込みました、写真
用紙に縮小印刷(Jpegをリサイズしているが小さくしすぎると印刷時のディティールが削がれる)
し、切り取って埋め込んでいます。
文字盤はちょっと紙のめくれがありますが、ご愛敬と言う事で・・・(文字盤の数字読めます?)
また水面計のガラス面も同様に短冊に切った紙を入れておくと良いかと思います。
作った文字盤や水面計のガラス部分を掲載しますから自分もチャレンジという方は画像をコピー
して、ご使用下さい、自分のプリンターでは以下の設定で写真用紙(葉書サイズ)印刷しました
印刷はダウンロードしたファイルを右クリックして印刷を選びます。
 ・「写真をフレームに合わせる(F)」のチェックボックスは外す
 ・オプション(プリンターのプロパティ設定)
  用紙:葉書,ページレイアウト(拡大縮小:45%) ※使用プリンター:Canon:MG6230
meter.jpg
DSC09269.jpg
DSC09280.jpg
〓 2012-11-03 追記 〓
水面計のゼブラ模様ですが通常の場合勾配計を併用したゲージが入っています、なので色分け
られた様なゲージが入っている訳ではありませんので、通常は白無地の短冊を入れた方が良い
かと思います。
あくまでも写真はD51516用として作り込んでいますので、ご理解下さい。
〓 2012-11-11 追記 〓
本メーター画像はフリーで利用して戴けますが著作権はkinkinにあります。個人や営利関係が
関与しない範囲での利用は妨げませんが、画像を営利が関与する使用は固くお断り致します。

焚き口関連の組立のみを残すこととなりましたが、ちょっと一工夫が必要のようで、既に他の
方のblog記事等でもあるように塗装後は、思うように焚き口戸が動かないようです。
この部分を対処することも踏まえ、組立を行う事にします。

・焚き口と空気シリンダーの隙間が足りない
個別差もあるかとは思いますが未塗装で組んでも、ちょっと動きがスムーズではありませんで
した。
これ以上甘くするとガタが出てしまうし微妙なところなのでしょう、また、戸と焚き口が擦り
合うのも仕方が無いところなので、やはり何らか浮かす必要があるようです。

・ワッシャー代わりに厚紙を挟み込む
真鍮板の方が良いのですが加工性を考え紙にしました(繰り返し強度がありません、そこだけ
は、ご理解下さい)、強度が欲しいなら他の材質(プラ板や真鍮板等)に変える必要があります。

・紙を挟み込みながら組立る
0.3mmぐらいの厚みの紙(ボール紙やプラ板)を4mmぐらいの大きさにワッシャー状に切出し
焚き口戸と空気シリンダーの間に挟み込んでビス止めをします。
自分は洋白のワッシャー(珊瑚模型の吊りリンクのディティールアップパーツを加工した物)で
それを挟み込んでいます。(銀色に見えるのがワッシャーです)
また裏からのビス止めもシッカリビス止めをするのでは無く、スムーズに動く程度までビスを
緩めて後は瞬間接着剤で固定してしまいます。
DSC09260.jpg

以上でバックプレートの組み立ては完了です、こんな感じに仕上がりました。
DSC09275.jpg
DSC09278.jpg
冊子では最後に火室部分に取付ますが、既にバックプレート単独で仕上がっていますから、
ボイラーの塗装が完了してから取付る事となります。
なお、バックプレートは少し改造を予定しては居りますが、後日ご紹介させて戴きます。

本日、これにて休工

nice!(40)  コメント(19) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

nice! 40

コメント 19

たか28114

kinkinさんこんにちは、

バックプレートの基本製作拝見しました。流石です。しっかり要点をおさえていますね。ひとつ気になる点がありまして、水面計の赤いゼブラ模様はすべての機関車に付いている物なんでしょうか?我が町のD51にはデフォルメしたのかありませんでした。なんか床屋さんのクルクルに似ていてちょっと違和感があります(笑)
by たか28114 (2012-11-03 15:19) 

kinkin

>たか28114さん
こんにちは、いつもご覧頂きありがとうございます。
水面計のゼブラ模様ですが、水面計の水位を見やすくするために水面計内の
ガラス管のバックが赤白のバックになっています。全てがこのようになっている訳では
無いとは思いますがC622の水面計に倣いゼブラ模様を入れてみました。
by kinkin (2012-11-03 16:19) 

take-y

おお!メーターがうちのよりずっと緻密ですね。すばらしいです。

しかもよく見るとメーターが走行時の常用圧になっているのが凄く考えられて
いてこれもいいです(*^_^*)。

 とってもすばらしいのでうちのも貼り替えたくなってきました(*^_^*)

 あと、水位計の模様ですが201号機はありませんでしたので、個体差なのかな?
 

by take-y (2012-11-03 17:10) 

kinkin

take-yさん
こんばんは、いつもご覧頂きありがとうございます。
最初は圧力ゼロで作ったんですね、でも何故かブレーキの圧縮空気圧力のみ
上がっているのも変なので、蒸気圧の方も上げる事にしたので手直しとなりました^^;
水面計は基本勾配計を兼ねてのゲージが入っているようです、先のコメントにも
書きましたがC622などはゼブラ模様で視認性をあげているようです。
D51516は平坦地ばかり走っていたせいか、排砂管も無いくらいですから多分
水面計は勾配計の機能は不要に近く、このタイプかなと想像で入れてみました。
by kinkin (2012-11-03 17:26) 

まー坊

バックプレートの組み立て・・・素晴らしい出来ですね\(^o^)/
by まー坊 (2012-11-03 20:31) 

駅員3

おー、見事な出来栄え!!
by 駅員3 (2012-11-03 22:57) 

kinkin

>まー坊さん、駅員3さん
おはようございます、いつもご覧頂きありがとうございます。
今回の作業、組立は割と短時間でしたが、やはり文字盤作りに半日かかりました
平日の朝や夜にチョコチョコやる感じで土曜に間に合わせたと言う所です^^;
by kinkin (2012-11-04 05:43) 

YUTAじい

こんにちは。
いやはや恐れ入ります、図解・画とも解り易く解説され手順書ですね。
益々手強くなって来ました。
by YUTAじい (2012-11-04 10:42) 

kinkin

YUTAじいさん
こんにちは、いつもご覧頂きありがとうございます。
今回の号は単に組めば良いような状態でも無かったし、加減弁テコは細工が必要だしと
説明が結構必要な号となりました。

今日は午後からBSの団総会で、今その準備の最中です。
by kinkin (2012-11-04 10:56) 

RodorigesEX

うわー、メーター部分が細かそうですねー。しかし、組み付け終わった物をみると、うれしくなりますよね。(*^。^*)
by RodorigesEX (2012-11-04 10:57) 

kinkin

>RodorigesEXさん
こんにちは、いつもご覧頂きありがとうございます。
今回のメーター文字盤は自信作ですよ!
(もうちょっと綺麗に切り出して入れ直しても良いかな・・・最後の作業が雑だったかも)
by kinkin (2012-11-04 10:59) 

青竹

とても細かい細工がされていると思うのですが
細部では実際と違っているのですね。
by 青竹 (2012-11-04 14:19) 

macinu

すごすぎる作業です~!!今日も感動!
by macinu (2012-11-04 15:57) 

kinkin

>青竹さん
こんにちは、いつもご覧頂きありがとうございます。
極力実機に近づけようとはしていますが、個体差があったり加工しきれなかったりと
いろいろあります。
また今回は基本製作編で改造はこれからとなりますから、細部は後ほど、と言う事に
なります。

>macinuさん
こんにちは、いつもご覧頂きありがとうございます。
今回の組立は結構大変そうですが(いつもよりパーツが多いかな)わりと簡単に
組み立ては完了したのですが、何と言っても文字盤には時間がかかりました
時間かけた分の盤自体の出来かなとは思っていますけど・・・・^^;

by kinkin (2012-11-04 16:02) 

pandan

すごい〜細かい作業ですね。
by pandan (2012-11-05 06:09) 

TOM2

おー、メーターの文字盤ですね。 是非使わせてください。 ただ、印刷時の設定が上手くいくか? 私はEPSONのプリンターです。  私も通常は入れませんが、スケールをいれておいて頂けると助かったのですが。 

加減弁テコの加工参考になります。
by TOM2 (2012-11-05 11:48) 

kinkin

>pandanさん
こんにちは、いつもご覧頂きありがとうございます。
今回はメーター文字盤のために行った回になったようです^^;

>TOM2さん
こんにちは、いつもご覧頂きありがとうございます。
是非使ってみて下さい、スケールですが結局紙が変わるだけで縮小率も変化して
しまい、意味ない物となってしまいました^^;
水曜に文字盤印刷の補足記事上げますので、お待ち下さい。


by kinkin (2012-11-05 13:21) 

david

メーター類の文字板もそっくりに作るんですか。
細かいところまでやるんだなあ!
by david (2012-11-06 11:29) 

kinkin

>davidさん
こんにちは、いつもご覧頂きありがとうございます。
当初は実機の写真を縮小印刷して入れようと思ったのですが(C62はこの方法で
入れました)いつも使っているサイトから画像が無くなっていたので、やむなく制作と
言う事になりました、作り始めいつの間にか今回の形になったと言う訳です^^;
by kinkin (2012-11-06 13:01) 

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。