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主蒸気管の追加2(製作) [改造(本体) 煙室]

図面も出来上がったことから製作に取りかかります。今回の主蒸気管の追加ですが本題の主蒸気
管の追加だけで無く、組立上残っている火の粉止め組立の取付等、煙室回りの組立としても完成
させていきます。

・ジョイント用パーツの切り出し
ジョイント部分はタミヤのプラ板やプラ棒を使用して製作していきます。フランジ部分は1mm
厚のプラ板を8mm角に切り出して、管部分は5mmのプラ棒を2mmの長さにカットします。
DSC09401.jpg

・ジョイント部の組立
8mm角に切り出した1mmのプラ板ですが四隅にRを付けて角を面取りします。また、四隅には
プラのダミーボルトをディティールアップとして接着しています。
フランジの中央に管部分であるプラ棒を接着し、接着剤硬化後に主蒸気管である電線の芯線を
通すために1.2mmの穴を空けておきます。
DSC09403.jpg

・過熱管寄せへの穴開け
上記の通りフランジには電線の芯線が通ります。この芯線は過熱管寄せも貫通し過熱管寄せの
内側で固定します。穴位置は図面通りの位置に空けます。
DSC09404.jpg

・電線の取付
まずはフランジと過熱管の穴位置を合わせて、合成ゴム系の接着剤でフランジを接着しておき
ます。(穴位置がずれないように、写真の通りにドリルを逆さに通しておきます)
DSC09405.jpg
DSC09438.jpg
接着後にフランジの穴から電線の芯線を過熱管寄せの内側へ通して、適当な真鍮板のかけらに
1.2mmの穴を空けて、それに通して芯線を引っ張りながら芯線と真鍮板のかけらを半田付けし
て芯線を固定して完成です。電線長さは適当な長さ(10cmぐらい)でカットしておきます。
DSC09440.jpg
DSC09439.jpg

・煙室胴への穴開け
今回D51の場合、煙室内に主蒸気管を受ける台座は作らず煙室の壁面に穴を空けて主蒸気管を
貫通させる工法をとりますから、そのための穴を空けます。
位置的には煙突と同一位置で、ランニングボード面から3.5mm上がった高さとなります。
ランニング・ボードの高さですが煙室胴を仮にボイラーに組付け、更にランニング・ボードも
付けてランニング・ボードから細い油性ペンでラインを引いてランニング・ボードの高さを割り
出します。
煙突の中心は図面から煙室胴の端から45mmと判っていますからケガキ線から45mmの位置に
垂直にラインを引き、交点から3.5mm上がった位置が穴開けの中心となります。
DSC09441.jpg
まずは4mm程度の穴を空けて、ドリルを立てる感じに穴を縦長にしていき5mmドリルで縦長の
穴にしてからヤスリで仕上げていきます。写真は汚く穴が空いていますがパイプカバーで隠れ
ますので気にしなくて構いません。
DSC09444.jpg

・煙室管板やその他パーツを塗装する
組立後の塗装は無理なのでこの段階で塗装しておきます。
DSC09443.jpg

・ボイラー・ジョイントの固定
煙室胴部分を完成させるために固定していなかったボイラー・ジョイントを固定します。
当初はボイラーの組立に合わせてボイラーと煙室胴の隙間を最小限にするため工程的には先に
していましたが、ボイラー・バンドで隠れること、ある程度位置を追い込んでおけば何とか
なることが判ったので、今回の作業で行う事としました。固定は以下の方法で行います。
ボイラー・ジョイントを外したら、ジョイントの上部のあたりで縁から5mmの位置にマーキン
グをします。ちょうど5mmの位置が組立上のセンター位置となります。
ジョイントが外された煙室胴ですが、ジョイントと接する部分にエポキシ接着剤を全周に対し
て塗っておきジョイントを再度嵌め込みビスを固定します。その後、目印の5mmの位置にジョ
イントと煙室胴の縁を合わせて、マスキングテープで硬化するまで固定します。
(丸のところに5mmの目印があります)
DSC09400.jpg

・煙室管板組立を取付る
本来ならばボイラー組立で合体するのですが、この段階で固定して1つのブロックとして組立
ててこのブロックとして完成させます。
なお煙室管板自体は、ボイラー脇の穴から、タッピングビスを使用しての固定ではありますが
今回、エポキシ接着剤を使用してボイラー・ジョイントに固定してしまいます。この時にタッ
ピングビス用の穴位置を写真の通りに合わせておきます。
この作業の時に絶対にヘッドライト用のメッセンジャーワイヤーを忘れずに通してください
作業の便宜上取外していますが、この部分の組立後はメッセンジャーワイヤを通すことは出来
なくなります。
DSC09445.jpg

・主蒸気管の固定
まずは電線を意図とした形になるように曲げていき煙室から外に延ばしていきます。垂直に降り
る形で配置が決まったら煙室の外側から電線と煙室胴が接する所に瞬間接着剤を付けて仮固定
します。その後に外側からエポキシ接着剤で肉盛りする感じで接着部分を補強します。
DSC09483.jpg
エポキシ接着剤が硬化したらランニング・ボードのラインで電線をカットします。適当な長さ
でも良さそうですが、ランニング・ボードを取付る際に電線が干渉しますからボード面の高さでカットします。
DSC09488.jpg

・火の粉止めの取付
よいよ火の粉止めの取付となります、火の粉止めの接着面(ペチコート部分になります)にエポ
キシ接着剤を塗布し接着を行いますが、取付時に煙室の底部に着く吐出管を火の粉止めに通し忘
れないようにしてください。

また、火の粉止めの金網部分の接合面を真裏になるように取付向きも合わせてください。
硬化後に吐出管を4本のビスで固定して取付は完了です。
DSC09489.jpg

・ロックバー(かんぬき)の取付
ロックバーの両端にエポキシ接着剤を付けて煙室に取り付けます、位置はリング部分にガイド
があるのでシックリと固定できる位置が見つかると思ます。その位置に位置決めして、接着剤
の硬化を待ちます。

・ディフレクター用ステーの穴を塞ぐ
以前の書き込みでディフレクターのステーの取付が初期型(ナメクジ)になってい事をご紹介
しましたが今回の作業で、この穴も塞ぐことにします。
上記のロックバーでエポキシ接着剤で接着作業をしているので、余っている接着剤をステー用
の穴に詰め込んでしまい、穴を塞いでしまいます。
接着剤硬化後にカッターで接着剤を削り出して、表面を平らにします。
DSC09490.jpg

これで煙室胴関連の改造は完了しました。ただ、煙室内の給水温め器の配管用の内部隔壁を
省略しました^^;追加を考えましたが目立たない部分でもあるのと結構配管との取合いが
難しく(計算上かなり厳しい位置への取付)取止めと言う事にしました。
と言えども、ここまで改造するとリアリティあります、納得の改造というところです。
次回からボイラー関連の改造作業に取りかかります、早いところボイラー関連を片付けないと
基本製作編とのバランスが取りづらいのでピッチを上げて進めていきます。

作業が終了したと言う事で
本日、これにて休工。

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主蒸気管の追加1(設計) [改造(本体) 煙室]

反射板の追加も終わり煙室内の改造も主蒸気管を追加するのみとなりました、今回もまた煙室胴
の図面より主蒸気管の追加を検討します。

・主蒸気管自体は5mmの電線を利用
C62でも使用しましたが主蒸気管は外皮径5mmの電線を使います、この一般的な電線であれば
銅線部分がもっと太く硬い電線なのですが、1000V耐圧と言う事で銅線は0.75sqぐらいで殆ど
被覆だけと言った電線です。(拡大写真だと「1000V」の表記が判ります)
なお、この電線はホームセンターで購入した物ですが型番等は判りません^^;
DSC09385.jpg

・配管の設計
人によっては煙室内の主蒸気管を受ける台座を付けられていますが、自分の場合はストレートに
煙室の外に抜くことにしました。(手抜きです^^;)
設計通りには電線が曲がる保証は無いのですが、「こんな感じかな」と言う事で図面化してみ
ました。
syujoukikan-mitori.jpg

・過熱管寄せのジョイント
この部分を作らないと主蒸気管を過熱管寄せと接続出来ません。この部分はプラ板やプラ棒を
使用して製作することにします。
syujoukikan-flange.jpg

こんな感じで、主蒸気管は追加する予定です。細かい部分の製作方法は製作編でご紹介させて
もらいますので、次回の製作編をお待ち下さい。

では。

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反射板の製作3(下部の製作) [改造(本体) 煙室]

基本製作編が途中入ったのですが、反射板の下側の製作にかかります、色々と考えて下部は可動
型で製作することにしました。
なお「可動型にする必要は無いから下部側を追加したい」と言った方にも対応できるよう、最後
の方に固定式の製作項目も載せていますから、記事後方をご覧ください。
(可動式部分の記事を読み飛ばして戴いて構いません)

・真鍮板の切り出し
前回の製作同様に図を印刷して真鍮板に貼付けて金切り鋏で切り出します。今回は2枚の真鍮 板を使った製作になっていますから、各パーツ用に作図した図を用意しました。
Powerpoint版はこちら:http://www001.upp.so-net.ne.jp/kinkin/d51/hansyaban2.ppt
PDF版はこちら:    http://www001.upp.so-net.ne.jp/kinkin/d51/hansyaban2.pdf

  ※サイト閉鎖の都合で、ファルの公開は中止となりました。
写真のように切り出しますが型紙を真鍮板に貼ったことが判るように、端を少し剥がしてあり
ます。
DSC09356.jpg

・管受けの取付穴や反射板下側の溝掘りの位置出し用の目打ち
半田付けを行う前に次の加工のための位置出しの目打ちを行っておきます。管受け取付用の穴
下側板の溝掘りの位置出し目打ちを行います。

・管受けの取付穴
管受け用の穴を空けますがサイズが間違っていました、図面では1mmとしていましたが1.5mm
の穴が必要です、改めた穴径で穴を3ヶ所空けます。
写真は今回使用する管受けですが、この根本まで嵌め込んでしまうため大きめな穴を空けます。
DSC09358.jpg

・2枚の板を半田付けする
型紙を剥がしたら、2つの板を位置出ししクリップ等で固定した上で半田付けを行います。
DSC09360.jpg

・管受けを半田付けする
管受けが浮かないように固定して半田付けを行いますが、傾きが出ると真鍮線が通らないので
予め通した上で作業を行います。半田付け後はヤスリがけをして、表面を整えます。
DSC09362.jpg
DSC09361.jpg

・下部の溝彫り
可動部の反射板は高さ調整が出来るようになっていたようで、4本の溝穴があり、高さを調整
し、ボルトで固定出来たようです。
これを再現するためPカッターで溝彫りして溝を再現し上部にはダミーボルトを取付けました。
DSC09363.jpg

これで反射板自体は完成しました、この後取り付け部分の加工と移ることにします。

・反射板軸の加工
公式面は飛び出している軸部分が長すぎますので半分ぐらいの高さまで削り出します。そして
軸受となるように、内側に1.6mmの穴を深さ2mmで掘り込みます。
非公式面は飛び出している軸をニッパでカットしてしまいヤスリで平らにしてしまいます。
ヤスリがけ後は中央に1.5mmの真鍮線を通すための1.6mmの穴を空けます。
hansyaban-jiku.jpg
DSC09366.jpg

・各側の反射板軸(軸受け)を煙室胴に取付る
可動式にしたことから、ある程度強度を持たしたい所ですので、エポキシで接着します。
軸を通しますから軸部分に接着剤が付かないように注意します。

・ハンドルの製作
ハンドルはDeAGOのパーツは使いません、穴径が異なることと形状がもう少しスリムな形な
ので作り直すことにしました。
DSC08766.jpg
hansyaban-handle.jpg
図面通りに0.5mmの真鍮板を切り出します。この後に軸に使用する1.5mmの真鍮線を半田付け
します。真鍮線は寸法より長めにカットして下さい。
DSC09390.jpg
このままだと軸付近の厚みが足りません(設計では1mm)、なのでエポキシ接着剤を肉盛りして
硬化後に所定寸法に削り出しました。
DSC09392.jpg

・軸の長さを決める
軸及びハンドルが出来たところで組付時の長さの調整に入ります。軸受けとハンドルの間には
0.5mm程の隙間が空く感じに軸の長さを調整します。

・軸の固定
軸の固定に取りかかりますが、1.5mmのリングを作るのも手間なので、手持ちのパーツを利用
することにしました。
利用したのは珊瑚模型製の1.5mm用八角管継手です。この継手をそのまま使いたいところです
が、面を平らにヤスリで削り出してから使用しています。
DSC09391.jpg
非公式面側の穴からハンドルが付いた真鍮線を差込、継手(ヤスリで削った面は軸受け側に向け
る)に続いて反射板を通します、これで可動側の反射板の取付準備が出来ました。
ハンドルを軽く外側から押さえた状態で継手を軸受けに寄せて反射板側から瞬間接着剤を付け
て継手を固定します。この時、軸受けに接着剤が付かないように注意して下さい。
DSC09398.jpg

・反射板の固定
反射板はハンドルの向きと同じ向きに合わせる必要があります、煙室内で中央に位置決めした
後に角度を合わせて、3ヶ所の管受け部分に瞬間接着剤を使い固定します。

これで反射板の追加が完了しました、ちゃんとハンドルを動かすと反射板が動きます(と、言っ
ても年がら年中動かすものではありませんが^^;)。
写真は未塗装ですが、この後、上部同様に塗装を施しました。
DSC09399.jpg

「可動式なんて自分には必要ない、もっと簡単に反射板を取付たい」と言った方も多いかなと
思います。
なので、ここからは固定式での製作編として書いていきます。
使用材料も簡単に加工出来るようにプラ板(厚さ0.3mm)で製作していきます。

・上部反射板と可動部反射板を継ぐジョイント板を作る
まずは可動部の反射板を型紙通りに切り出して2つを接合します、ここまでは可動式と同じ
作業ですが何らかの形で反射板を固定する必要がありますからジョイント板を作り上部と接合
することにします。
長さ66mm(可動部の上部の幅)、幅10mmでプラ板をカットし真ん中で適当な角度に曲げて
おきます。
DSC09387.jpg

・ジョイント板を利用し上下の反射板を組合せる
作ったジョイント板を反射板に接着して上下を組み合わせます。下部はプラ板なのでプラモデル
用接着剤で上部は合成ゴム系の接着剤で取付ると良いと思います。
DSC09389.jpg

いかがでしょうか、自分の思うような形で反射板は完成したでしょうか、反射板は火の粉止め
で大半が隠れてしまいますが、有る無しでは煙室のディティールに大きく差が出てくると思い
ますので、自分は付けて正解だったと思います。
C62には反射板があったもののD51で省略されたことが、非常に残念でなりません。

反射板も取付て残すは主蒸気管となります、設計を既に少しずつではあるものの進めているので
早い時期に、設計だけはご紹介できると思います。
と、言う事で、全ての作業が終わりましたので

本日、これにて休工。

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煙室部分のハンドレール・ノブのビスレス化 [改造(本体) 煙室]

前回の書き込みの通り、反射板を取付る際に邪魔になったのと、ディティール感がダウンして
しまうことから、ハンドレール・ノブをビスレス化することにしました。

・ちょっと待て!!!
良~~く見るとハンドレール・ノブの高さって合っていないんです。何故気付いたかと言うと
煙室胴とボイラーを合体し全長に対して1mmの真鍮線をハンドレール・ノブに通した際、素直
に真鍮線を通すことが出来なかったんですね、その時「おかしな?」と思った次第です。
写真の通り、前側の方が後側より気持ち上側に付いています。右側の穴にスケールを穴ギリギリ
に合わせていますが、左はスケールに被っています。
DSC09317.jpg

・前側のハンドレール・ノブの穴位置の修正
前側のハンドレール・ノブですが、これまた微妙な高さだけで無く、位置自体もおかしいです。
実機写真から確認すると給水温め器の中心ぐらいの位置となっていますので、現位置から1cm程
前側にキャブ寄りの穴を基準として前側の穴位置を修正する事にします。
(現位置だと煙室内に抜ける配管のカバーの真上になってしまいます)
DSC08428.jpg

・新しい位置への穴開け
キャブ寄りの穴位置より鉛筆で線を引いていきます。前側から14mmの位置に目打ちして
2mmの穴を空けます。(目打ちは穴を強く行わないように、煙室胴が歪みます)
DSC09331.jpg

・古い穴を埋める
半田で穴を埋めてしまい、ヤスリで平らにしてしまします、最終的にはペーパーで水研ぎしま
すからこの段階で仕上げ研ぎまで行う事は必要ありません。
DSC09335.jpg

・前方のノブの位置決め
まずは両方のノブをビス止めし、ビス止め後に1mmの真鍮線を通しノブの向きを合わせます。
真鍮線を通したら、後方だけシッカリ締めて動かないようにした後に前方のノブを取外しノブ
のビス部分を0.5mm程度残して削り落として再度真鍮線にノブを通して、マスキングテープを
煙室胴に巻き付けてノブを固定します。
DSC09332.jpg

・前側を半田付け
固定が出来たので半田付けします。熱でマスキングテープが緩む可能性があるので浮きや傾き
に注して半田付けを行います。

・後方の半田付け
前方同様にノブのビス部を削り出しマスキングテープで固定して半田付けをします。

・内部の余計な半田の削り出し
この作業をやる前に、マスキングテープで煙室胴全周に対して巻いておき、ボイラー・ジョイ
ントを取外してから、金工の粗め半丸ヤスリで、余計な半田を削り落としました。
通常の目のヤスリだと半田がヤスリの目に詰まり、ヤスリをおシャカにしますから、このくら
い粗めのヤスリでやった方が良いようです。(内部なのでキズは気に無くて大丈夫です)

これでの目障りなビスやナットが消えたのとノブの位置修正が出来ました。反射板の改造を行っ
て居る方は、反射板の取付作業へと進んで下さい。
DSC09338.jpg
DSC09339.jpg

と、言う事でハンドレール・ノブのビスレス作業終了したので
本日、これにて休工

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反射板の製作2(上部の製作) [改造(本体) 煙室]

設計図も出来たと言う事で製作に入ります。材料とするのは0.3mmの真鍮板ですが、金属加工
に不安がある方は0.3mmのプラ板を使い、裏側に同厚のプラ板を重ね合わせで貼って補強する
手もあります。

・反射板の可動軸
今回の作業をする上で反射板の可動軸が位置合わせの目安となります、なので吊りリンク用に
購入した3mmの真鍮パイプを可動軸に通して仮固定して位置出しの目安として使用します。
3mmの棒なら何でも良いので適当な物で代用出来ます。
DSC09314.jpg

・型紙を貼り付けてケガキ代わりにする
真鍮板でこの作業を行うのは辛いものがあるので、まずは普通紙に印刷してこれを真鍮板に貼
付け、これをケガキ代わりに切り出し作業を行います。
でも、印刷って?そのためPowerpointの原図を下記URLに保存しました。以下のURLからダウ ンロード下さい。
     http://www001.upp.so-net.ne.jp/kinkin/d51/hansyaban.ppt
        ※サイト閉鎖によりダウンロードできません。
Powerpointですが、何とそのまま印刷で寸法通りになりましたから手間いらずでした(プリン
タによっては若干の拡大縮小が必要かも)、「Powerpoint持っていないよ」と言う方はPDFも 準備しましたので、以下のURLからダウンロード戴き拡大縮小して印刷して下さい。      http://www001.upp.so-net.ne.jp/kinkin/d51/hansyaban.pdf
        ※サイト閉鎖によりダウンロードできません。
印刷された型紙は両面テープで真鍮板に貼付けて加工の準備完了ですが、シッカリと貼付て
下さい。加工途中で紙が湿気を吸ってシワが出来たりするので、全面貼付けにしています。 

・切り出し(削り出し)作業と、細かい部分のケガキ
型紙に合わせて切出しと大きさを合わせるためのヤスリでの削り出しを行います。外形だけ
なので型紙が傷むことは気にしなくて構いません。自分は金切り鋏のみ一発で切り出し出来
ました。
外形の削り出しが出来たなら位置出しの目打ちを行って下さい、基本型紙の通りで良いので
すが、取手の穴だけは寸法通りになっていませんので^^;実測しながら目打ちして下さい。
なお、外径はバッチリ(?)合っています。(何度もカットアンドトライで寸法割り出して
います)
ちなみに試作中の写真ですが、ピッタリ納まっているでしょ・・・設計図はこの繰り返しから
作ったんです。
DSC09315.jpg
この作業をプラ板で行う場合は何せ0.3mmと薄いのでペラペラです。裏に剛性を持たせるよ
うに適当に補強用にプラ板を重ね貼りしておきます。(裏なので見えませんから適当で構い
ません)

・Pカッターでスジ彫りをする
設計図の通り上部の反射板はスジ彫りを行い過熱管寄せの確認用扉(蓋?)を再現します。
Pカッターを使用し溝を掘っていきます、型紙のライン(削り出した部分の真鍮が見えています)
の所がスジ彫りした所です。
DSC09321.jpg

・過熱管寄せ部分を曲げる
バイスに過熱管寄せ部分出すように固定し、過熱管寄せに接する部分を曲げていきます。角度は
厳密になる必要は無く直角より拡い感じで構いません。
DSC09322.jpg

・取手の取付
取手を取付は、各扉の中央(横方向は6.5mmの位置が中心、縦は上下8mmの位置が穴位置です)
に取付用の穴(0.8mm)を空け、取手は0.8mmの真鍮線をラジオペンチで7mmの長さで曲げて作
ります。
1.5mmの真鍮線を間に挟み込み隙間の幅を決めて、裏から瞬間接着剤で固定します。
DSC09334.jpg

・ハンドレールノブが邪魔
作業をやっていて気付くのですが、反射板の位置出しをする時にハンドレールノブが反射板に
当たり(実際の取付位置では干渉しないんですが)思うように作業出来ないので取外しています。
また、ここまで仕上げて反射板の脇にノブのネジ部分とナットが丸見えなのもディティル感を
ガックリと下げる原因でもあり、半田付けしてネジやナットを無くしてしまいました。
そして前側のハンドレールノブの位置もDeAGOの設計ではいい加減な場所となっていて、これ
も正規の位置に修正する事にしました、半田で元の穴を埋めてしまい、削り出して表面を平ら
にしています。なお、この作業は別記事でご紹介します。

・反射板を取付る前に塗装を行う
反射板を取付けてしまうと煙突裏は塗装出来ません、なので反射板が付く所以外の部分を塗装
しておきます。

・反射板の位置出しと仮固定
反射板の下側にマスキングテープを貼り、煙室内の軸を使って仮固定します。また、煙室管板
も仮に取付け(マスキングテープで固定するだけで良いです)反射板の反対側が過熱管寄せの
下側に沿うように位置出しをします。位置出し後は、点付けで瞬間接着剤で仮固定します。
DSC09344.jpg
・反射板の固定
再度煙室管板を取外し、ガイドに使った3mmの棒も取外します。裏側からエポキシ接着剤を使
用し反射板と煙室胴が接する部分に肉盛りする感じで接着していきます。
DSC09345.jpg

こんな感じで仕上がりました、邪魔なハンドレールノブのネジ部分やナットもありません。
でも火の粉留めが付いちゃうと全体が見えなくなっちゃうんですよね、まあ仕方ありませんが。
DSC09350.jpg
この後に、反射板も塗装しておきました。

と言う事で反射板の上部が完成しました。簡単に行くかと思いきやハンドレールノブの加工も
あったりと毎回も一筋縄で無い改造作業でした、次週で反射板は終わらせたい所です。

本日、これにて休工

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反射板の製作1(設計) [改造(本体) 煙室]

やっと足回りの改造からボイラー系の改造に移行することが出来ました(とは言え、まだ足回り
の加工組立は継続中(停滞中^^;)です)。
まずは、この反射板を片付けないとボイラー部分は先に進むことが出来ませんから、真っ先に
この部分の製作が急がれます、実加工では無いので平日の空き時間で設計を進めました。

・過熱管寄せと反射板(可動軸)との位置関係(見取り図)
この部分は模型から実測で位置を割り出し、下図のような位置関係にある事は判りました。
なお反射板の可動側は真下に向いた状態で作図しています。
hansyaban-mitori.jpg

・上部反射板の設計
上部反射板は楕円を切り出した形で、ちょっと難しい設計です。この断面を計ってみると長辺
93mm短辺72mmの楕円から切り出した物である事が判ったので楕円から設計を進めました。
反射板には過熱管寄せを確認するパネルが付いていて、この部分は溝掘りをして表現します。
図が縦長に見えますが円筒に斜めに付いている関係上こう言った伸びた形となっていて、この
図で真鍮板を切り出して取り付ける事になります。
hansyaban-Upper.jpg

・可動部反射板の設計
見取り図のままの設計となりますが、詳細寸法や細かい加工部分を網羅した図です。また
軸との取り合い部分も含めました。
軸との取り合いは、珊瑚模型の管受けを利用して可動軸と接続することにします、DeAGOの
パーツである、反射板軸には1.5mmの穴を空けて1.5mmの真鍮棒を軸として通すこととしま
した。
hansyaban-Lower.jpg

・製作について
上記の図面ですが、ラフ設計自体は割と簡単でしたが、Powerpointでの作図がかなり面倒で
書きあげるのに、平日の早朝や帰宅後と言う事で何日もかかっての作図となりました。まっ
ここまで書いておけば製作時に迷うことはないかと思います。
また反射板の上側は何せ楕円形なので、厚紙で試作してみてカットアンドトライで丁度良い
寸法を割り出した最終形の図面ですので、このままケガけば製作出来るはず(?)です。

と、言う事で設計も出来たので次回(?)は製作に入りたいと思いますが・・・・
反射板の下側の可動部分は可動式で設計していますが、ちょっと要検討です。実製作しながら
決めていきたいと思います。
なお過熱管は完全に見えなくなってしまう(と、言うか正直面倒くさい^^;)ので省略することに
しました。

では。

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煙室回りの改造(採寸) [改造(本体) 煙室]

やっと足回りの改造からボイラー系の改造に移行することが出来ました(とは言え、まだ足回り
の加工組立は継続中です)。
まずは煙室回りの改造のために模型の採寸を行いました、この採寸をしておかないと改造の設計
が出来ませんので、何はともあれ採寸が必要です。

・過熱管寄せと反射板(可動軸)との位置関係と煙突位置
この部分は模型から実測で位置を割り出します、下図のような位置関係にある事は判りました。
enshitsu-dou.jpg
〓 2012-11-16 追記 〓
採寸ミスがあり、図を修正しました。

見ての通り、過熱管寄せ先端から反射板の軸中心までは、それほど距離は無いようです。この
採寸結果から反射板は設計を進めることにします。
また、過熱管寄せの寸法も判ったことから、主蒸気管の出口の設計も出来ますし、煙突の位置
も判った事から主蒸気管の引き回し位置もこれでクリアとなりました。

採寸とPowerPointへの図面化で時間が取られ、反射板等の設計まで手が回りませんでしたが
次回以降で設計図をご紹介したいと思いますが・・・・・

先に謝っちゃいます!!!m(_ _)m
今週から毎週のようにヤボ用に土日を取られD51を触る時間がなかなか取れない状況に陥り
ます。なので、土曜の定期アップも薄い内容になったり、水曜の定期アップは休みと言った事
になりますので、ご容赦頂けますよう、宜しくお願い致します。


では。

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給水温め器部分の煙室内部の改造 [改造(本体) 煙室]

今日は煙室内部の扉の上あたりにある、給水温め器が内側にせり出した部分の内壁(?)の
製作です。
この内壁、本誌の第3号のステップ・バイ・ステップ内の「ディティールにFOCUS」で紹介されて
いる部分です。これを真鍮版を折り曲げて製作することにします。

・内壁の設計
模型の実寸と「ディティールにFOCUS」の写真から推測しながら、設計してきます。
奥行きは給水温め器の取付位置からセンター振り分けとし、せり出し量は写真から判断すると
右側のハンドレールの上側のノブよりちょっと下あたりと読取り、これを元に切り出す真鍮版の
形を決めました。
enshitsu.jpg
〓 2012-6-25 修正追記 〓
後側は必ず開けるようにして下さい、ヘッドライトの電球のリード線を通すためのルート確保が
必要です。

・真鍮版を切り出す
図面も出来たことから金切り鋏で図面に合わせ切出します、ケガキ線に合わせ切出しますが
僅かですが大きめに切出しています。(後側の部分、内円でケガいちゃったので膨らんでます^^;)
DSC08296.jpg

・ヤスリで削り出し
煙室内部に端が密着するようにヤスリで削り出し調整を行っていきます。なお、調整するのは
見える部分だけで構いません。

・曲げ作業
曲げ部分は角がある程度丸くなるように曲げていきます、写真のような感じです。
DSC08298.jpgDSC08299.jpg

・ダミーボルト(?)の製作
「ディティールにFOCUS」の写真を良く見ると、給水温め器を固定していると思われるボルト
らしき物があります。
手元に丁度良い物が無かったので、C62の飾り台のアクリル板を止めるのに使った真鍮釘が
あったのでそれを1.5mmぐらいに削り出し、それを埋め込みました。
で、削り出しですが・・・・ドリルに真鍮釘をくわえてドリルを回転させ、ヤスリを押し付けると言った
何とも手抜き(?)な方法です。まあ、割と簡単に加工出来たから良しとしています^^;
DSC08302.jpgDSC08303.jpg

・ダミーボルト用の穴を開ける
大体の位置ですが全部で8個の1.2mmの穴を空けています、穴のピッチですが4mmにしました。

・けがき線を消す
ケガキ線が表面に出ている(曲げの基準出しに必要だったので)ので、これを#400の紙ヤスリで
磨いてケガキ線を消します。

・ボルトを植える
この作業は、リベット植えで使った方法で一気に植えて嫌気接着剤で取付ました。
DSC08304.jpg

・内壁の取付
取付面は亜鉛ダイキャストなので半田付けが出来ませんから、エポキシ接着剤で取付けます。
煙室内部の接触面の角の部分に薄く肉盛りしました。
DSC08308.jpgDSC08309.jpg
〓 2012-6-25 追記 〓
煙室前板のヘッドライト取り付け用の穴(一番上側に位置する穴)から精密の丸ヤスリを突っ込み
今回取り付けた内壁が干渉しているようであれば削り出して下さい。
この穴にはヘッドライト取付用のパイプが差し込まれます。

こんな感じで完成しました(仮組状態です)いかがでしょうか。まだまだ煙室内部は今後どのように
進展するのか不明ですので、DeAGOの配刊を待つしか無さそうです。
DSC08326.jpg
ハッキリするまでは煙室内部の塗装は出来ませんので、それまではこのままとします。
と、言う事で・・・・
本日、これにて休工。

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