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主台枠後部の改造9(復元装置の製作2) [改造(本体台枠関連) 復元装置]

先週で何とか本体が完成しました、今回で復元装置の部分は完了させます。
残す作業は僅かなので、今回は軽く行きましょう(?)

・従台車からのロッドの製作
前回の製作の中でも述べているように、オリジナルパーツのコロは利用せずに作直します
4mmの真鍮棒から2.5mm厚に切り出して、腹の真ん中に1.5mmの真鍮線を立てて製作
します。ロッドの長さですがコロの中心から11mmです。
元のコロの中心はネジ穴となっていますが、製作するコロは2mmのバカ穴とします。
DSC03563.JPG

・ベースフレームの拡張
フレームを4.5mmほど下げないと復元装置が意図とした位置に来ないことは、先の検証で
判っています。その下げ代部分の加工に入ります。
まずは寸足らずとなった子梁を取り外します、折角きれいに出来ている子梁ですが仕方
ありません。
DSC03564.JPG
そして寸法通りに1mmの真鍮板を切り出した延長部分のパーツをベースフレームに半田
付けします。
DSC03575.JPG

・子梁部分の作直し
子梁も寸法通りに加工して取付け直します。これで一応ベースフレームは修正出来ました。
DSC03576.JPG

・フランジ部分に取付穴を
ベースフレームのフランジ部分と復元装置の取付部の穴位置を合わせる必要がありますから
復元装置にフランジを両面テープで貼付て下穴を加工します。
なお実機だと4点止めですが、今回両端の2点止めで省略します^^;
DSC03578.JPG

・各々の穴開け作業
ベースフレーム側は1.5mmで、復元装置側は1.1mmで下穴を空けた後にM1.4でタップを
切ります。
DSC03580.JPG

・ベースフレームへのフランジ部分の取付
フランジ部分をベースフレームに半田付けしてベースフレーム側の加工は完了です。
DSC03579.JPG

・ベースフレームへ復元装置を取付、そして主台枠に
最終組立に入ります、復元装置含め主台枠に組付け直します。なお、ロッドは2mmの
真鍮のピン(長さ6mm)を刺すだけにしておきます。

こんな感じに仕上がりました。
ほぼ設計図通り(正直、ほっ^^;)、良い感じかなと思います。
また復元装置もちゃんと機能していて左右に押すとセンターに戻ろうとします。
なお、写真は塗装してしまうとよく判らなくなってしまうので、塗装前を撮りました。
DSC03585.JPG

やれやれ、難産だった復元装置も完成したので、次なる部分である主台枠後部の上物の
設計に取りかかります。
この部分が終わればほぼお仕舞いとはなりますが、細かな部分での作り込みが必要と
なるので、もうちょっとこの部分の完結まで時間がかかりそうです。

作業も終わりましたので
本日、これにて休工。

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主台枠後部の改造8(復元装置の製作1) [改造(本体台枠関連) 復元装置]

イマイチ心配な部分があるものの詳細設計が終了しましたので、製作に入ることにします。
さてさて、どうなりますか・・・・・・

・まずは気になっている、コーン部の製作に・・・・・・
材料も加工性を考慮して0.3mmと薄い真鍮板にしたものの、とは言え0.3mmでもRが小さい
曲げは辛いものがあります。
で、今回は真鍮板を火で炙って焼き鈍しし、この板を加工することにしました。
さて上手く行くかな・・・・・・

・材料の切り出し
さて、材料を切り出すって言ってもコーンの展開図を作らないと無理ですよね・・・・
ここからが学校の数学の復習、外周径や切り出し角度など計算から求めていきます。
returner_cone.jpg
プリンターで現寸に印刷して、真鍮板に貼り付けて切り出します。

・曲げ作業
万力にドリルの刃を固定してこれを当て金にしながら、曲げていきます。
確かに焼き鈍しのお陰ですね、多少は軟らかく加工し易いです。
DSC03400.JPG

・接合部分を半田付け
半田付けして余分な半田を取り去って寸法通りにヤスリで微調整して完成です。
DSC03402.JPG
思うように製作出来るか心配していましたが何とか完成しました。やれやれ^^ゞ

 一番の難関を抜けました、これからはメインの復元装置本体の加工を進めることにします

・装置本体であるパイプの切り出しと加工
18mmの長さでパイプを切り出して、楕円の窓を横っ腹に開けます。
DSC03404.JPG

・フランジ部分の切り出し
先週からの作業を再開します。
同じ物を図のような形で3枚切り出します。R部分は直線で切り出した後にヤスリで仕上げ
ます。
returner_flange1.jpg
DSC03514.JPG

・フランジの組立
先に切り出した部分とフランジのベース部分を半田付けで組立てていきます。
DSC03515.JPG

・パイプ部分に半田付け
組み付ける際にパイプの穴が真横に向くように角度に注意しながら組立てていきます。
仮固定しながら位置出しをしました。
DSC03516.JPG

・パイプの片側を塞ぐ
まずは片側だけ塞ぎますが、外形を菱形に切り出してパイプに半田付けし、パイプの外径
に合わせ不要な部分を半田の削り出し含め、整形します。
また、切り出した菱形の中心には位置出し用の穴を空けてあります。
DSC03532.JPG
DSC03533.JPG

・反対側も塞ぐ
こちらは8mm角に切り出した真鍮板を使いますが、こちらも中心に芯出し用の穴を空けて
おきます。
DSC03535.JPG

・両サイドの蓋部分に5.5mmの穴を空ける
この作業は半田付け後にやっておきます、さすがに8mm直径の円盤に5.5mmの穴を空ける
のは大変な事、何らかの補強が無いと思うように空けられないので、今回の段取りで穴を
空けることにしました。
DSC03536.JPG
DSC03537.JPG

・片側の蓋を外す
あくまでも、ドーナツ状に加工するために半田付けしていますので、スプリング等を中に
入れるために、片側(ドーナツリング側)を半田コテで取外します。

・スプリング等を中に入れるのですが・・・・
スプリングを受ける受け板の製作をまだ行っていません。製作を進める中で思いついた
のですが、元々の復元装置のコロ部分は作り替える予定でパーツ自体余っています
上手くすれば利用出来るかな・・・・と言う事で、組立方法含め再検討し、これを内部の
受け板に使うことにしました。
なので先の両サイドの穴も詳細設計では6mmだったのですが、コロの直径が6mm
なので5.5mmに縮小したという訳です。(朱書きのような形で設計変更)
returner5a.jpg
設計変更のミソですが、この流用したコロ(図上のピンク色の部分)にはM2のネジ穴が
あります。
これを利用してコーン部を止めることが出来れば、施工的にも楽になりますし、パイプに
全て押し込んで蓋を再度半田付けをする際も固定方法がイマイチと言う事もあり、この部分
の作業が作業が簡略化されます。

・パイプ内にスプリング等を入れ込んで再度蓋をする
入れ込む前にパイプ内部は黒に塗装しておきます、組立後に全体塗装しますが、パイプの
中までは塗料が行き渡りませんので、手塗りで先に塗装しておきます。
塗装後に受け板及びスプリングを入れて、バイスで蓋を固定して再度半田付け、これで
スプリングの装填が完了しました。
DSC03538.JPG

・コーン部の追加工
前の通り、コロのネジ穴を利用しコーンを取付る事にしました、コーンの先の部分の
径の拡大と先端へのネジ部分の取付を行います。
先端部分の径拡大はヤスリとドリルで、ネジ部分は2mmの真鍮棒にダイスを切ってネジ
部分を作ります。
DSC03539.JPG
作った物をコーン先端に半田付けして製作
DSC03540.JPG

・塗装後に受け板にねじ込んで完成
塗装後に受け板をパイプの窓からピンセットで抑え込んでねじ込んで固定して復元機本体は
完成です。

3週間がかり(先週は殆ど手つかずですが^^;)こんな感じに仕上がりました、フランジ部分
にはダミーのボルトを付けて、ちょっとリアリティ感を出してみました。
そして、ちゃんとスプリングが効いてコーン部が可動するようになっています。
まだベースフレームへの取付穴等は空けていませんが、次回の作業で残る従台車との
リンク部分やベースフレーム延長加工を経て最終的に完成させていきます。
DSC03552.JPG

作業も一区切り着きましたので・・・・・
本日、これにて休工。

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主台枠後部の改造7(復元装置の詳細設計) [改造(本体台枠関連) 復元装置]

ラフ設計で大体の主要寸法が決まりましたので、詳細設計に移ります。さてさて、どんな
感じになるか・・・・

・材料は・・・・・
今回の部分は材料決めしておかないと、設計が進みません。と、言う訳で、まずは材料集め
から行いました。
既にパイプは8mmと決めていて実際は、肉厚0.5mmで内径7mmと言う物を入手しました。
DSC03317.JPG
それ以外で気になるのがスプリング、DIYショップを何軒かハシゴしましたが、結局欲しい
サイズの物は無く「MonotaRO」さんで購入。昌和発條製作所の圧縮バネで6.5mm径
自由長18mmの物(AP065-018-0.5)を
DSC03398.JPG
使うのは一つですが20本入りで400円弱、送料500円と、何ともまあ高いスプリング代に
なっちゃいました^^;

・材料が決まったことから設計開始
ここからが問題だ・・・・・・と、言うのも一番の難問は両サイドにある円錐部分。
この部分の加工と組立が非常に難しいのです。
紙等で製作するならば意図も簡単に作るのですが、何せ真鍮板ですから、ここまで小さいと
中々曲がらない、設計していながらも「これ曲がんのかい・・・」って自分自身、懐疑的^^;
この部分は、作り直しになるかも知れませんね、で、一応加工性も考慮し、ここだけは
0.3mm厚にした次第です。
returner5.jpg

・ラフ設計から一部修正
復元装置の取付フランジはラフ設計では1mmとなっていますが、今回の設計で0.5mmに
厚みを減らしました。
バランスが良くないのと、製作時の加工性を考慮して変更としました。
よって、更にベースフレームの垂れ下がり量が増加しました(4mm → 4.5mm)ですので
前回記事の図面も修正しました。
また、従台車に固定している丸いコロですが、これはオリジナルの物は使わずに新たに
製作することに、実機では径がもっと小さいので作り直すことにしました。

取付用の穴等は省略していますが、今のところ、1.7mmの精密ネジで固定することを
考えています。さすがに2mmは厳しそう・・・・・
と、言う事から、M1.7のタップも買ってこないとなりませんね(^^ゞ
さて、本当に上手く製作出来るんでしょうか、不安だな・・・・・

設計完了しましたので、次回に泣き^^;の、製作に入ることにします。
が・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
今月は毎週のようにヤボ用が終日入っていますので、とても1日の作業で完成するとは
思えません。
ですので、次回の記事アップは24日にアップ出来るかな・・・・って感じです。
ご了承下さい。

では。

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主台枠後部の改造6(復元装置のラフ設計) [改造(本体台枠関連) 復元装置]

前回でベースフレームが完成しましたが、上物を乗せてしまうと、今回取付ようとしている
復元装置が思うように取付が出来ない事を発見。
と、言う訳で、今回は復元装置周りの採寸とラフ設計を行います

・位置関係の検証
実機の設計図や写真と見比べるとかなり異なることが、見つかってしまったんです(T-T)
まずは復元器の水平位置、ちょっと寄り過ぎで取付用のフランジの形状が実機と合わない
事が判明。
fig8.jpg
実機の位置関係ですが、上図の通りに復元装置(赤の部分)の取付用のフランジは
復元装置の外径あたりから延びていますが、現状だと、下図のように復元装置の中心
あたりから外に伸びるような感じの位置関係です。(黄色い部分がフランジ)
returner1.jpg
やはり、従台車の軸受け部を珊瑚模型製の物に交換しているため、復元装置の位置も
テンダー側にシフトしてしまい、今回の様な結果になったみたいです。
結局、従台車の軸受け部はDeAGOのオリジナルパーツに戻し水平方向の位置関係を
修正することになりました。
また従台車の軸箱の上にある滑り子ですが現状、滑り子受けが後にシフトし過ぎで
オリジナルの方が、まだ位置的には良い感じになっています。従台車を改造している時は
位置的には合っていたんですがね・・・
そう言えば、私設掲示板でも、元の軸受け部の方で寸法合ったと言う書き込みが、あり
ましたっけ^^;

水平方向はこれでOKではありますが、では垂直方向はと言うと、最初の図の緑の
寸法線の通り、主台枠から下にせり出していることが判ります。
実機設計図(下図)でも、今更ですがこんな感じになっていることが判りました。
赤線の通り下側にせり出しています。調査不足がモロバレですね^^;
fig9.jpg

・模型の採寸
てな訳で採寸するまでの間に、かなりの回り道となった採寸です。従台車の軸受け部は
DeAGOのパーツに戻して採寸を行いました。
この結果から復元装置の外観寸法を決めて行きます。
returner2.jpg

・復元装置のメインの材料
復元装置はパイプを加工して製作する形になりますが、このパイプ径を決めないと
先に進みません。
径的には実機寸法から20cmちょっとなので8mmのパイプを選択しました。
これをベースに設計を進めていきます。

・ラフ設計
実機設計図から大体の寸法を追い1/24に落とし込んで決めていきます。
復元装置本体(コーン部分は含まない)の長さが45cm程、ここから割り出していき
ました。ただし取付用のフランジの部分はまだ見込んでいない状態の図となります。
returner3.jpg

・手直し後のベースフレーム
薄茶色の部分が追加して製作する部分となり、子梁は作り直しになります。
実機はここまで下側に張り出すことは無いのですが、帳尻を合わすために、やむなく
気持ち大きく張り出すことになりました、まあ仕方ありません。
returner4.jpg
  〓 寸法修正 2015-05-10 〓

ベースフレームも手を加えないとダメと言う事が判り、大幅に見直しがかかってしまった
復元装置のラフ設計となりました。
とは言え、この設計を後回しにしていたら、もっと痛い目に遭っていたのかと想像します
今見つかって良かったんだと思います。

ラフ設計も出来ましたので、次回は詳細設計に移りたいと思います。

では。

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